“スマホ”で人命救助!新潟市消防局『映像通報システム』の運用開始 通報者撮影のライブ映像から応急手当を指示 現場の状況把握にも活用へ

新潟市消防局は電話だけでは伝えきれない緊急時の状況をスマートフォンのカメラ機能を使って映像を送りながら通報する新たなシステムの運用を開始しました。
【新潟市消防指令管制センター 指令員】「心臓マッサージが必要な状況だと思うので、今すぐ始めてください。周りの人に協力していただけますか」新潟市消防局消防指令管制センターで指示を出す指令員。目の前の画面に映し出されていたのは、倒れている男性を救助する様子です。9月2日、新潟市消防局が新たに運用を開始した「Live119」と呼ばれる映像通報システムのデモンストレーションが行われていました。通報者がスマートフォンで撮影する現場の映像を見ながら指令員とリアルタイムでやりとりができるこのシステム。【新潟市消防指令管制センター 指令員】「肘を曲げずに、もう少し体重を乗せて地面に向かって押して」救命率を1%でも上げるため、救急車が到着するまで映像を見ながら応急手当を指示。通報者から映像を受け取るだけでなく…【新潟市消防指令管制センター 指令員】「これからもう少しうまく心臓マッサージを行えるように、お手本の動画を送信します」消防から心臓マッサージの見本となる動画を送ることも可能です。
使用にはアプリなどのダウロードが必要なのでは?と考える人も多いと思いますが…【記者リポート】「Live119は自分でアプリなどをダウンロードする必要はなく、消防から届くショートメッセージのURLを通して映像の送受信を行います」【新潟市消防指令管制センター 指令員】「スマホを横向きにして心臓マッサージの様子が分かるような向きで、真ん中の撮影ボタンを押してください」指示通りにスマートフォンを操作すれば簡単に映像を使ったやりとりが可能で、映像の情報から火災現場への消防隊の増援判断や現場の特定などにも活用されます。【新潟市消防局指令課 若杉明 課長】「火災や救助現場では、災害状況が早期に把握できることで必要な部隊の導入が叶えられる」新潟市消防局は人命救助を迅速かつ正確に行うために、Live119活用への協力を呼びかけています。