パリオリンピック・セーリング日本代表で新潟県柏崎市出身の富澤慎選手が9月2日、オリンピックでの戦いを振り返りました。
最高時速60キロの速さで海上を疾走するセーリングiQフォイル級の日本代表・富澤慎選手。5度目となるパリオリンピックは24人中、総合18位で終えました。
【富澤慎 選手】
「18番という結果も、自分の中では実力以上の順位がとれたと思う」
2008年の北京オリンピックから5大会連続でオリンピックに出場した富澤選手。今大会は過去4大会で出場していたRSX級からiQフォイル級に種目が変わり、成績が伸び悩んでいましたが…
【富澤慎 選手】
「ずっと結果が出なかったからすごく苦しいという思いで活動してきて、一番底から一気に上昇して成長できたというのは自分でもあまりないことなのですごく印象強い」
土壇場で獲得したパリの出場権。その裏にあったのが周囲の支えや応援でした。
【富澤慎 選手】
「私自身諦めないという気持ちでやっていたのと、応援してくれる方々も常に前向きな応援をしてくれていたので、それが後押しになって最後オリンピックの舞台に立てたのかなと思う」
「集大成」と位置づけたパリオリンピックでは全13レースを戦った中で、前半のレースでは一桁順位をとるなど、“攻めのレース”を展開できたと振り返ります。
【富澤慎 選手】
「最後まで攻め込んだレースができて、すごく達成感と満足感で帰ってこられた」
セーリングの国内トップ選手として活躍し続けたベテランはオリンピックでのメダル獲得の夢を次世代に託す考えです。
【富澤慎 選手】
「可能性のある若手も出てきているので、今回のオリンピックの私の走りを振り返ってもらったりして、私の考えも引き継いでもらって、次の子たちのそれぞれの良さも出してもらって、世界と戦ってほしい」
誰よりもオリンピックを知る富澤選手の今後の目標は…
【富澤慎 選手】
「セーリングは競技人口も減ってきている。何かをきっかけに競技として取り組む若手が増えてほしいし、その先駆けになれるような活動が私にできればいい」