実りの秋に多くなるのがクマの出没。新潟県新発田市の小学校では9月5日、クマの危険性や出会ったときの対処法などについての出前授業が行われました。
新発田市の東小学校で行われたのは、これから市街地などでも出没が予想されるクマに関する出前授業です。
冬眠を前にエサを求めるクマはこの時期行動を活発化。妙高市では8月28日…
【被害男性の息子】
「クマに後ろから引っかかれて、クマと一緒に杉の木の横から草むらに落ちた」
75歳の男性がクマとみられる野生動物に襲われ重傷を負いました。
今年はエサとなるブナが不作で凶作だった去年に続き、人の生活圏に近い場所でのクマの出没に注意が必要となっています。
こうした中、新発田市が企画した授業では…
【授業】
「(鈴を鳴らしながら)最近クマが出るというから鈴を持っていこう」
警戒心の強いクマに会わないためには、鈴などで音を出し、自身の存在を知らせる必要があることやクマに遭遇してしまったときの対処法について市の職員が実演を交えながら教えていきました。
【授業】
「クマにあったときには目を合わせたまま、大きな声を出さず、ゆっくりと後ろに下がる」
児童は大きな声を出すと、クマが驚き襲ってくる恐れがあることや背中を向けると追いかけてくる習性があることを学んでいました。
【児童】
「(クマに出会わないために)クマ鈴を付けたり、食べ残しとかのゴミは持ち帰る」
【児童】
「(クマに出会ったら)音を立てずに、大声を出さず、背中を向けないでゆっくり逃げる」
【新発田市里山安全係 下村拓実 主事】
「ここは山ではないから大丈夫という考えは持たない。これからクマが活発になる秋になるので、鈴などを持ち、朝早く・夕方遅くの活動は気を付けるといった一人一人の心がけが大切」
この授業は10月上旬までに新発田市内の7つの小・中学校でも行われる予定です。