佐渡市で4年ぶりにはんがの制作技術を競う“はんが甲子園”が21日まで開かれました。出場した生徒たちは3日間で佐渡を題材にした作品を完成させました。
【選手宣誓】
「コロナ禍で来られなかった先輩方の分まで佐渡の魅力を感じながらあさっての6時までに作品をしあげることを誓います」
3月18日、佐渡市を舞台に全国から14の高校が参加し開幕したはんが甲子園。
3日間で佐渡を題材にした作品を完成させなければいけないため開会式が終わると、早速、佐渡の雄大な自然や金山などの史跡を見て回りました。
【熊谷西高(埼玉)の生徒】
「佐渡にしかない魅力を自分で感じて、それを作品にどう行かせるかを考えて注意して見て回ろうと思います」
題材を決めデッサンを終えると様々な彫刻刀を使って線を掘り込んでいきます。
仮眠を取るなどしながら急ピッチで作業を進め迎えた作業の最終日。
作品提出の締め切時間ギリギリまで色合いや全体のバランスなどの手直しを繰り返し、無事にすべての高校が時間内に作品を提出していました。
【日本版画協会理事長 小林 敬生 審査委員長】
「皆さん佐渡と真剣に向き合って立ち向かってで、ちゃんと完成させたというのはたいしたもんだと思いますよ」
そして…
【アナウンサー】
「本年度の優勝は静岡県立伊東高校城ヶ崎分校」
今年は畑野地区にある長谷寺を油絵のような重厚さで表現した伊東高校城ヶ崎分校が優勝。
【伊東高校城ヶ崎分校(静岡)の生徒】
「(統合してしまうため)城ヶ崎として最後の出場だったので、1位とれてうれしいです」
「みんなで協力して、すばらしい作品を作って、結果的に1位という形で終えることができたので、それはすごくうれしかった」
佐渡で制作に熱中し仲間と協力しあった経験は高校生にとってかけがえのない思い出となったようです。