突然ですが、道路にこびり付いた黒い塊を見たことはありませんか。
最寄り駅に向かう道中などでは、無数かと思うほど、たくさん目に付いてしまいます。
黒い塊の正体は、人間が捨てたガム。
残念なことに、マナーやルールを守れない人たちが、ガムを吐き捨てたために、長年にわたって残り続けてしまいました。
2024年7月、道端のゴミ拾いを行った筆者。
約40分間で、110個のゴミが落ちているのを確認しました。
こんなところに? 1.5km歩いた結果に「残念」「決意した」
ゴミ拾いをした時に気になったのが、アスファルトにこびり付いたガム。
駅の高架下や喫煙所など、多くの人目に付かない場所を中心に、ガムがこびり付いていました。
食べ終わったガムは、包装紙やティッシュペーパーなどにくるんで捨てれば済む話でしょう。
しかし、よくないこととは分かっていながらも「多くの人がやっているから、1回くらいいいだろう」という気持ちが働いてしまったのかもしれません。
このままでは、街の景観や衛生的にもよくないでしょう。
そこで、筆者はヘラを用意して、アスファルトにこびり付いたガムを取ってみることにしました!
作業を始めたのは、同年9月上旬の午後3時。
当時、台風10号の影響もあって、日差しは和らいでいたものの、気温30度超えでムシムシとした暑さの日です。
線路の高架下の一部分だけでも、たくさんのガムがこびり付いているのを発見しました。
周囲の安全を確保した上で、早速、ヘラを使って取っていくと…予想だにしなかった事実が!
「えっ!?黒いのは表面だけなのか!」
中から現れたのは、白い粘着力の高いガム。粘りが強く、そう簡単に剥がすことができません!
また、アスファルトの中までガムが入っており、筆者は長期戦を覚悟しました。
何か講じられる策はないかと、ネットで調べてたどり着いた方法は…。
瞬間冷却スプレーを吹きかけることです。
ネバネバとしたガムは、冷やすと固まる性質を持っており、道路から取り除きやすくなるのだとか。
実際に試してみたところ、キレイに剥がすことができました!
剥がす前の黒い表面のガムと比較すると、写真のようになります。
しかし、いくら剥がしやすくなったところで、なかなか作業は進みません。
1時間で見切りを付けて、取り除けたガムは、5つです。
蒸し暑い中での作業もあって、徐々に体力が奪われていきました。常に中腰でヘラとスプレーを交互に使っていたため、途中で屈伸運動などをしないと、ヒザと腰が悲鳴を上げそうです。
以前から気になっていたものの、道路にこびり付いたガムを自力で取るのは、ひと苦労です。
人間の身勝手な行動で、公共の場所がいとも簡単に汚れていきます。
そうならないよう、マナーを守り、一人ひとりが責任を持った行動を心がけましょう!
[文・構成/grape編集部]