魔物から屋敷を守る「シバサシ」 ススキの葉を結び家や庭に差す 沖縄の旧暦行事

【名護】旧盆後の旧暦8月8日に当たる9月10日ごろから、沖縄では屋敷を魔物から守る「シバサシ」(柴差し)が各地で行われる。ススキの葉の先を結んだ「サン」や「ゲーン」と呼ばれる魔よけを家や庭の四隅に差す風習だ。
名護市数久田では11日、わらを左に編んだ「ヒジャイナー」にサンを差し、家の門に張り巡らす光景が見られた。一方、同市汀間の民家の門柱に置かれているシーサー2体は、鋭い顔でサンを口にくわえていた。
シバサシは1週間ほどで解かれる。(玉城学通信員)