ロッキン、来年から9月開催 近年の猛暑で「8月継続は困難」

千葉市内で毎年8月に開かれている国内最大級の音楽フェス「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」(ロッキン)が来年から9月に開催されることになった。30日、運営会社側が公式ホームページで明らかにした。近年の気候変動を踏まえ、8月の開催継続は困難と判断したという。
発表によると、来年の日程は9月13~15、20、21日の5日間を軸に調整を進めており、「仮に日程がズレても9月のシルバーウィーク内での開催となる」としている。サッカーJリーグの試合日程との兼ね合いから、正式決定は来年1月下旬になる見込み。
変更理由について運営側は「近年の気候変動の中、8月に野外音楽フェスを開催することには運営上のさまざまな工夫を必要とします。全国各地の夏フェスもそれぞれ救護体制を強化して熱中症対策にあたっています」とした上で、ロッキンについては「動員が6万人に迫る大規模なフェスで、かつ出演アーティスト構成が多様なため毎回フェスに慣れていない初参加者も多数含まれます。そうした特性を考えた結果」としている。
ロッキンは2000年の開始以来、長らく茨城県ひたちなか市で開催されてきたが、新型コロナウイルスの感染対策を理由に22年から千葉市蘇我スポーツ公園(中央区)に会場を移転し、毎年8月に開催してきた。