津田沼の献血ルーム再開 パルコ後継「ビート」6階 輸血の需要増 コロナで減っていた手術戻り

津田沼パルコの2月末閉店に伴って3月1日から休所していた津田沼献血ルーム(船橋市前原西)が27日、約1カ月ぶりに再開した。JR津田沼駅北口の旧パルコB館の建物を使う後継商業施設「Viit(ビート)」の6階で、従来と同じ場所。運営する千葉県赤十字血液センターは献血に早速訪れた人たちに感謝した。病院などで輸血需要が高まっており、再開を周知して安定供給を目指す。
津田沼献血ルームは約778平方メートル。県内6カ所の献血ルームの中で最も広い。休所は建物のパルコからViitへの移行に伴って必要となり、ルームの内装や装備の一部も拡充した。
2012年10月の開設後初の長期休所だったが、同市のJR船橋駅前や千葉市中央区のJR千葉駅前の献血ルームなどで受け入れ態勢を強化。県内全体の献血量は維持できたという。
一方で、2月末から3月にかけての輸血需要は、例年よりも増加中。寒暖差に伴う循環器系の救急搬送増や、コロナ禍の落ち着きによる各種手術の再開が背景とみられる。
年度末は人事異動などで企業や団体での集団献血が減るため、津田沼ルームは4月14日まで、献血者に健康飲料セットをプレゼントして協力を呼びかける。
再開初日に献血をした浦安市の女性公務員(23)は「すごしやすくて昨年から通っていた献血ルームなので、同じ場所に残ってくれてよかった」。「親族が千葉の病院で世話になったので恩返し。再開日を調べて来た」という東京都内のパート女性(54)もいた。
同ルームの利用は午前10時~午後5時半(平日の午後1~2時休止)。献血時間の予約もできる。(電話)047(493)0322。