「ハラスメント許さない環境づくりを」市長が遺族へ謝罪 16年前に水道局の男性職員が自殺【新潟市】

新潟市水道局に勤めていた男性職員が上司から精神的に追い詰められ自殺したとして去年、新潟地裁が市の責任を認めた問題。3月30日、中原八一市長が遺族へ謝罪しました。

【新潟市 中原八一 市長】
「本市水道局が組織として適切に対応できなかったことを、ご遺族の皆様に心よりお詫び申し上げる」

30日、遺族へ謝罪した新潟市の中原八一市長。

この問題は2007年、新潟市水道局に勤めていた当時38歳の男性職員が上司からパワハラなどを受け、自殺したとして、遺族が市に約8000万円の損害賠償を求め、提訴。

去年11月、新潟地裁はパワハラの事実を認めなかったものの、男性職員は上司から精神的に追い詰められ、自殺したと市の責任を認め、約3500万円の損害賠償の支払いを命じました。

判決が確定して約4カ月、初めて市長の謝罪を受けた遺族は…

【遺族】
「どうか市長は、私たちが闘うことのつらさを分かっていただきたい」

【新潟市 中原八一 市長】
「働きやすい環境づくり、決してハラスメントを許さない環境づくりに取り組んで参りたいと思う」

また、中原市長は具体的な再発防止策について、水道局に指示していると話しました。

一方で、遺族は男性職員の当時の上司に対しても謝罪を求めていて、市長も謝罪するよう働きかける方針です。