一見食べられそうに見える毒キノコ「ツキヨタケ」。新潟県内では去年、8人が食中毒になっています。こうした毒キノコによる食中毒を減らそうと、新潟市で実際のキノコを用いた講習会が開かれました。
毎年、この時期に楽しむ人も多いキノコ狩り。
しかし、全国では2014年からの10年間で633人が毒キノコを誤って食べ、食中毒に罹患していて、このうち3人が死亡しています。
こうした誤食による食中毒を防ぐため、新潟市西蒲区で10月16日、講習会が開かれ35人が参加しました。
【参加者】
「家の近くで採れるキノコが食べられるかどうか聞きたい」
講習会では講師の飯田喜作さんがキノコの見極め方を説明!
【講師 飯田喜作さん】
「これはカエンタケ。全体が真っ赤なキノコ。真ん中に1本伸びているが、これ1本食べただけで、だいたいがあの世へ行く」
県内で最も多く被害が出ている「ツキヨタケ」。
柄の肉の内部に黒いシミがある、ヒダが暗闇で発光するなどの特徴があり、食べると嘔吐や下痢などを引き起こします。
飯田さんは「虫が食べているから食べられる」など根拠のない言い伝えは信じないことが大切だと言います。そのほか…
【桶屋美圭アナウンサー】
「2種類のキノコがあります。一見、こちらの方が有毒に見えますが、実は毒があるのはクサウラベニタケのほう」
【講師 飯田喜作さん】
「(クサウラベニタケは)県内で中毒の第2位。見た目はシイタケのよう。食べたらおいしそうに見えるものは皆さん昔から食べる」
「色が派手なキノコは毒で、地味な色のキノコは食用」という認識も間違い。
【講師 飯田喜作さん】
「毒キノコの大半、見た目は食べても大丈夫そうに見える。食べられるだろうと思って食べるのは絶対ダメ」
参加者は…
【参加者】
「こんなにいっぱい種類があるんだと思ってびっくりした」
【参加者】
「よく知っている人とキノコ採りに行って、これ大丈夫だと言われれば食べられるかもしれないけど。(Q.自分の判断で食べられると思って食べるのは?)やらない。怖いから」
講習会の最後にはキノコをたっぷり使ったキノコ汁も振る舞われ、参加者は知識を深めていました。
食用と判断できない場合は「採らない」「食べない」「人にあげない」ことが大切です。