入試の採点ミス、実は昨年度も…3校40件判明 千葉県内公立高、本年度のミス受け答案残る高校で再点検

本年度に実施した千葉県内公立高校入試で計98校933件の採点ミスがあった問題を受け、県教委は30日、昨年度の答案が残っていた高校に確認を求めた結果、再点検できた県立高4校のうち3校で計40件の採点ミスがあったと発表した。合否に影響はなかったという。本年度の採点ミスについて会見した17日には「これまで県内の公立高校入試で採点ミスはなかった」と説明していた。
昨年度分の再点検で確認された採点ミスの中身は、記述式と選択式で正誤の取り違えや小計と合計の集計誤りなど。1科目(100点満点)で最大4点加わるケースもあったという。
答案の保存期間は合格発表翌日から1年で、昨年度分は今月7日まで。ほとんどの高校は廃棄済みだった。本年度の採点ミスは県教委が17日に会見で発表し、昨年度分の確認についても言及。22日に県教委が各校へ確認を要請した。
答案が残っていたのは県立高4校だけだった。答案の採点・点検はマニュアルに基づき複数回のチェックを行っていたという。
県教委は「本年度も含めミスがあった高校について、採点・点検の体制や手順を調査し、原因を究明する」と説明した。