鴨川市の鴨川シーワールド(勝俣浩館長)で1日、恒例の入社式が開かれた。新入社員27人はシーワールドの“大先輩”に当たるシャチの「ララ」(22歳)から豪快な水しぶきで歓迎を受け、笑顔で社会人としての第一歩を踏み出した。
「社会の荒波にくじけることなく、強くたくましく成長してほしい」というメッセージと「来園客の楽しむ気持ちを実際に体験してもらいたい」という意図を込め、今春で7回目を迎える国内唯一の入社式。4年ぶりにマスクを着けずに行われた。
「皆さまにシャチあれ!」とのかけ声を合図に、水槽を泳ぐララが巨大な尾びれを上下に動かして祝福の水しぶきをプレゼント。ずぶぬれになった新入社員たちは、強烈な激励に驚きつつも「すごい」「うれしい」と笑みを浮かべた。食堂課に配属される勝浦市出身の高梨あかねさん(22)は「他ではなかなか体験できないこと。ここで頑張るぞという覚悟につながった」と喜んでいた。