漫画家として初! ちばてつや『文化勲章受章』に喜びのコメント

政府は2024年10月25日、2024年度の文化勲章受章者と文化功労者を発表。
産経ニュースによると、7人が文化勲章受章者に選ばれ、ちばてつやさんが漫画家として初めて受賞しました。
文化勲章とは、科学や芸術、学問などの分野で、文化の発展に功績をあげた人に授与される勲章です。
ちばさんは漫画『あしたのジョー』などの作者として、知られています。
数々の名作を生み出したことと、漫画家の育成に力を尽くした点から、芸術文化の発展に貢献したとして今回の受賞に至りました。
ちばさんは自身のブログに、喜びのコメントを発表しています。
この度は、はからずも、文化勲章という、大変名誉な受章のお知らせがありましたので、皆様にご報告いたします。
ここ数年、ちょっと体調をくずし、さらに最近は、おめめの手術を受けたりして、現在は、連載中の仕事も、お休みを頂き、グズグズと怠惰な日々を送っていたところでしたので、何だか申し訳ないやら、面映いやらで、本当にびっくりしています。
ちばてつやのブログ『ぐずてつ日記』 ーより引用
体調不良や目の手術などで、連載を休んでいた、ちばさん。今回の受賞に、驚いた気持ちを率直につづりました。
さて、ワシが七十年近く、描き続けてきた漫画、コミック。
今でこそ世間の皆さんが、年齢を問わず、当たり前のように楽しんで、読んでくださっていますが、考えてみるとマンガは、昔はほぼ、子どもだけが楽しむものでした。
でも戦後、日本中が貧しく、テレビもパソコンも携帯電話も無かった時代にわれわれの先輩漫画家や編集者さんたちの奮闘努力、そして現在も締め切りに追われて頑張っている、多くの漫画家仲間たちが、女性誌、青年誌、成人誌、等々ジャンルを大きく広げ、深め、育て上げてくれました。
今回は、その全ての漫画家たちの創作活動に対して、ご評価をいただいたものと、とても嬉しく思っております。
ちばてつやのブログ『ぐずてつ日記』 ーより引用
自身が漫画を描き始めた当時を振り返った、ちばさん。現在では、老若男女、誰もが楽しむカルチャーとして定着した漫画ですが、「昔はほぼ、子供だけが楽しむものでした」と回顧しました。
そして、先輩の漫画家や編集者、現在の漫画家たちの努力によって、文化が広がっていったとコメントしています。
ブログでは続けて、原作者や出版社、読者の手元に書籍を届けてくれる全国の書店などへの感謝をつづった、ちばさん。
ちばさんの今回の受賞には、ネット上でもたくさんの喜びの声があがっています。
・おめでとうございます!これからの作品にも期待しております!
・じわっと誇らしい気持ちが、胸の奥に広がりました。漫画家全体が勲章をもらったような嬉しさがありますね。
・『あしたのジョー』は私のバイブルです。素晴らしい作品をありがとうございます。
日本が世界に誇るカルチャーである、漫画。今日に至るには、さまざまな先人たちの努力があったことを忘れずにいたいですね。
改めてちばさん、文化勲章受章、おめでとうございます!
[文・構成/grape編集部]