「史上最年少七冠」を目指す藤井六冠 4連覇を狙う渡辺明名人に挑む「名人戦七番勝負」が始まる

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愛知県瀬戸市出身の藤井聡太六冠の「最年少名人」、そして「最年少七冠」なるか。渡辺明名人に挑戦する「名人戦七番勝負」が開幕。江戸時代、最高位の棋士に幕府が与えた称号で、最も伝統と格式のあるタイトル「名人」。5日、第1局が東京・文京区で始まりました。
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名人戦初挑戦の藤井六冠。挑む相手は4連覇を狙う渡辺明名人です。先手後手を決める振り駒で先手は渡辺名人になりました。先に4勝した方がタイトルを獲得する名人戦。持ち時間はタイトル戦で最も長い、それぞれ9時間です。
藤井六冠は今回タイトルを獲得すれば谷川浩司十七世名人の持つ21歳2か月の最年少記録を40年ぶりに塗り替え、最年少で「名人」になります。さらに羽生善治九段の25歳4か月という記録を更新し、こちらも最年少で史上2人目の「七冠」になります。
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新型コロナの影響で、4年ぶりにファンが参加した前夜祭で約350人を前に藤井六冠は。
(藤井聡太 六冠)「名人という言葉には子どもの頃から憧れの気持ちがあり、今回その名人戦の舞台に立てることを、とても楽しみに思っている。じっくり考えられることを楽しみに、期待に応えられるような熱戦にできるよう頑張りたい」
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一方、渡辺名人は。
(渡辺明 名人)「すごい人でビックリしている。これは何の会合なのかな。増えた将棋ファンは、どこにいるのかなと。ずっと、この3年くらい思っていた。注目を集める番勝負に出場できるということは大きな幸せ」
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「名人」への道のりは長く過酷です。順位戦の各階級でリーグ戦を1年かけて行い、昇級できるのは上位の2~3人だけ。A級10人の総当たり戦でトップになれば、ようやく挑戦権を獲得。ここまでに最短5年。最短1年で挑戦者になれる他のタイトル戦とは違います。
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その名人戦が5年前に名古屋で開催された時には、学生服姿で学校帰りに大須の会場に駆け付けた当時の藤井七段。杉本師匠らとともに、一門で検討会に参加していました。