東京・足立区の“点検強盗”実行役を逮捕、都内の実行役は全て検挙小田嶋匠容疑者

全国で相次ぐ電気などの点検を装った緊縛強盗事件で、東京・足立区の事件に関与したとして、実行役の20代の男2人が警視庁に逮捕されました。これで、都内で起きた点検強盗の実行役はすべて検挙されました。
 逮捕されたのは、無職の曽我工容疑者(28)と自営業の雲居嗣芳容疑者(26)の2人です。曽我容疑者らは今年9月、東京・足立区の集合住宅の一室に「ガスの点検です」などとうそを言って侵入し、1人暮らしの70代男性の口や両手足を粘着テープで縛ったうえ、財布から現金およそ30万円を奪った疑いがもたれています。
 「ぐるぐる巻きにされて、手も足も全部巻かれて動けなくなった。息ができなくて、もう死ぬんじゃないかと思うぐらい」(被害にあった男性)
 曽我容疑者はこの事件の前日、80代の夫婦が住む東京・世田谷区の住宅でも同様の手口の強盗事件を起こしていて、無職の小田島匠被告(20)と共に逮捕・起訴されていました。
 捜査関係者によりますと、これで8月末から9月末にかけて都内で10件近く発生したいわゆる“点検強盗”事件の実行役はすべて検挙されたということで、警視庁は、「赤坂」を名乗り犯行を指示していた男などの行方を捜査しています。