相次いだ園児置き去り受け…名古屋の幼稚園で送迎バスに取り付けた“安全装置”の初運用「機械でより安全に」

2022年に静岡県の認定こども園で、園児が送迎バスの車内に置き去りにされ、死亡したことなどを受け、2023年度から送迎バスに置き去りを防ぐ安全装置の設置が義務付けられました。バスで送迎している名古屋市内の幼稚園を取材しました。 名古屋市東区にある名古屋文化幼稚園。6日から元気に登園する園児らのいつもの光景が戻ったように見えますが、送迎バスに“ある変化”がありました。運転手:「これが安全装置の本体になります」 取り付けられたのは、子供の置き去りを防ぐ安全装置です。
2022年9月、静岡県牧之原市の認定こども園で、当時3歳の女の子が送迎バスの中に置き去りにされ熱中症で死亡するなど、園児の置き去りが相次いだことを受け、国は2023年度から送迎バスへの設置を義務付けました。 この幼稚園で取り付けられた安全装置は、音で知らせるだけでなく、車内を見て回らせる仕組みになっています。
車内後方に取り付けられたボタンを押さないままにすると…。<車外スピーカー>「車内点検が完了していません。車内に取り残された人がいないか確認し、点検ボタンを押してください」 大きな音で、外に向けて知らせるようになっています。 この幼稚園では3月、3台全てのバスに取り付けが完了。6日が初めての安全装置を運用しての送迎となりました。
名古屋文化幼稚園の理事長:「今までも、先生の手や運転手の目でしっかりと見ていたところですが、やはり人のやることですので100%ということはあり得ません。機械の力も借りながらやることでダブルチェック、より安全になったと思っています」