新年度こそ叶える! 「時間に追われない人」になる本 ― 20代~30代が今読んでいるビジネス書ベスト3【2023/3】

ビジネスパーソンが“今読むべき本”を厳選し、要約してそのエッセンスを伝える「flier(フライヤー)」。最新のトレンドを学んだり、読みたい本を見つけたりするためのツールとして、累計104万人のユーザーに活用されています。

この記事では、flierを利用する意識の高いビジネスパーソンの中でも特に、20代~30代のユーザーが今、リアルに読んでいる本とその傾向を紹介します。同世代のビジネスパーソンは今、どんな本を読んでいるのでしょうか? なぜその本が選ばれたのでしょうか? 気になった本があれば、ぜひチェックしてみてくださいね!
○「時間に追われる人」から卒業! リアルタイパを実現する本

3月、20代~30代に一番読まれたのは『時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣』(滝井いづみ、明日香出版社)です。

仕事中、デスクにスマホを置いていませんか?「スマホが近くにないと落ち着かない」「仕事の連絡が入るかもしれない」。そんな思いから、一息つくたびにスマホをチェックしている人は多いはず。でもその行動が、仕事の効率を落としているかも!

本書によると、「時間をうまく使う人は、視覚情報の少ない環境で集中し、追われる人は、視覚情報が多い環境で気をそらす」とのこと。視覚情報、つまり目から入ってくる情報が多すぎると、脳に負荷がかかって目の前のことに集中できなくなってしまうのです。ちょっとのつもりでスマホを見たのに、5分10分と時間が経ってしまい、集中力がすっかり切れてしまった……ということは、“あるある”ですよね。

時間を上手に使うためには、気をそらすものを目の前から排除することが大切です。デスクを片付ける、スマホの通知機能を切るなど、まずは環境を整えることから始めましょう。
本書では、たくさんの「時間をうまく使う人」になるコツが満載! 新年度が始まる4月、有意義な一年を過ごすために読みたい一冊です。
○「デキるチームはやっている! 」最強のチームビルディング本

2位は『17万人をAI分析してわかった 最強チームの条件を1冊にまとめてみた』(越川慎司、大和書房)。AI分析による“デキるビジネスパーソン”の秘密を明かしてきた、越川慎司さんの最新刊。今回は「強いチームが行っているコミュニケーションやパターン」を紹介した、マネジャー必読の書です。

昨今メジャーになってきた、上司と部下の1on1。でも部下からは、「正直、緊張する」「言いたいことを言えない」という声も聞こえてきそうです。上司からすると、ざっくばらんに本音を語ってほしいのに、これでは本末転倒ですよね。

では、上司はどうしたらいいでしょう? 本書が43社に実施した行動実験によると、1on1のスタートを「今日は忙しいのにありがとう」など、感謝の言葉から始めるとメンバーの満足度がアップするそうです。また、「よろしくお願いします」で始めてしまうのはNG。人事評価面談のようになってしまい、「これを言ってしまうと、マイナス評価になるかも」と部下は身構えて話さなくなってしまうからです。

また、本書では「社内チャットには絵文字を使う」「会議を減らして社内研修を増やす」など、強い組織がやっているアクションを多数紹介。組織の生産性をアップするためにも欠かせない一冊です。
○「最近、笑ってる? 」ユーモアはビジネスパーソン必須のスキル

3位にランクインしたのは『ユーモアは最強の武器である』(ジェニファー・アーカー、ナオミ・バグドナス、神崎朗子(訳)、東洋経済新報社)です。本書によると、人は23歳頃から笑う回数が急に減り始めるそうです。23歳とは……そう、社会に出て働き始める年齢です。

では、なぜ人は職場ではユーモアを発揮しにくいのでしょうか? それは、私たちには次の4つの「思い込み」があるからです。

1.「ビジネスは真面目であるべき」という思い込み
2.「何か言ってもうけないだろう」という思い込みと「すべってしまうかも」という恐怖心
3.「ユーモアは面白くなければならない」という思い込み
4.「ユーモアは生まれつきの才能」という思い込み

皆さんも、思い当たるのではないでしょうか?

本書では、人は笑うとドーパミン(ハッピーな気分になる)、オキシトシン(人への信頼が深まる) 、エンドルフィン(高揚感が湧く)という“幸せホルモン”が分泌され、さらにはコルチゾールが減少することでストレスが緩和すると指摘します。そして、ユーモアを持つことで、「パワー」「つながり」「想像力」「レジリエンス」を獲得できるというポジティブな効果も!

とはいえ、いきなり「会社でユーモアを発揮しよう」と言われても難しいかもしれません。本書では、職場で使えるユーモアのテクニックも紹介しているので、そちらも参考にして、“ハッピービジネスライフ”を目指してみてはいかがでしょうか。
○ビジネス書から、ビジネスのヒントを得よう

今回は、個人とチームの両面から「生産性を上げたい」「円滑な人間関係を築きたい」というポジティブなビジネスパーソンの姿が見えるランキングとなりました。

本の要約サービスflierには、他にも、ビジネススキルを磨きたいときや自分とじっくり向き合いたいときに役立つ書籍が多くそろっています。3月のランキングでは、『パックン式 お金の育て方』(パトリック・ハーラン、朝日新聞出版)や『仕事も人生もうまくいく整える力』(枡野俊明、三笠書房)、『東大の話し方』(高橋浩一、ダイヤモンド社)などがベスト10にランクインしました。

来月はどのような本が注目を集めるのか、楽しみにしていただければ幸いです。

本の要約サービス「flier(フライヤー)」 flier(フライヤー)は、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供し、良書との出合いを促進する時短読書サービスです。 通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。就職活動中の学生や若手ビジネスパーソンなど20~30代のユーザーも多く、日々のインプットやトレンドのキャッチに最適なツールとして幅広く利用されています。お得な「学割プラン」も提供中です。flier(フライヤー):https://www.flierinc.com/welcome この著者の記事一覧はこちら