7日の東海地方は、朝から雨と風が強く「春の嵐」となりました。名古屋市の中心部や、桜の名所・昭和区の鶴舞公園などを取材しました。 午前8時半頃の名古屋市の中心部・栄では、強い風の中、差している傘が吹き飛ばされないように押さえながら歩く人や、風が強すぎるため傘を閉じて歩く人の姿が見られました。
7日の東海3県は大気の状態が不安定になった影響などから、各地で風を伴った雨が降りました。 ソメイヨシノなど750本が植えられている名古屋の桜の名所、昭和区の鶴舞公園では…。(リポート)「だいぶ緑の葉が目立ってきてはいますけれども、まだピンクの綺麗な花が咲いている部分も残っています。ただ、今日の雨で多くの花が散っていまして、ピンクの花びらが路面に広がっているのが分かります」
「花まつり」の期間中で、4月9日までは夜のライトアップもされますが、緑も見える桜に「花散らし」の雨と風が重なり、訪れる人はわずか。
(リポート)「昨日まではキッチンカーが並んでいたんですけれども、今日はこの天候の影響で、並んでいるキッチンカーは全くありません。公園内には多くの屋台が並んでいますが、今日は降りしきる雨の中、すべて閉まっていますね」 がらんとした寂しい雰囲気に包まれていました。
あいにくの天候の中でも写真を撮っていた人に聞きました。女性:「緑がさわやかで綺麗。こういうのもいいなと思いますね、葉桜も。桜のピンクの絨毯で、すごく綺麗ですてきだなと思います。まだ全然楽しめますね」 岐阜市の長良川では、雨の中、5月11日の鵜飼の開幕に向けて、観光船の汚れなどを落とす「船洗い」が行われました。(リポート)「長良川鵜飼は開幕まで1カ月余り。その機運を高める、観覧船を清掃する船洗いが今日始まりました」
例年は長良川の本流に出して作業を進めますが、この雨で水位が高くなっていることから、普段から係留しているドックで行い、雨具を着た観覧船の船頭らが船べりや船内の床板についた汚れを入念にこすり落としていました。長良川鵜飼の船頭:「仕事的にはやりにくいですけど、日が詰まってきていますので」