利用者は3%…“バス”の利用促進へ!新潟市で『バス無料デー』実施 普段乗らない人もバスの存在身近に「駐車料金気にしなくていい」

バスの利用率が低迷している新潟市。利用を促進しようと11月10日、新潟市でバスを無料で利用できる『バス無料デー』が初めて実施されました。普段バスには乗らないという人たちもバスの存在を身近に感じたようです。

【長谷川珠子アナウンサー】
「万代シテイのバス停には長い列ができています」

新潟市内で運行されているバス路線を対象に、6つのバス事業者が参加し、初めて実施された『バス無料デー』。

新潟市の調査では、移動手段にバスを利用する人は3%あまり。自動車を利用する人は72%と、大きな差があります。

【新潟市都市交通政策課 川又啓介 係長】
「普段バスをお使いにならない方やマイカー利用が多い方などに乗っていただく。バスを体験していただくきっかけをつくるために企画した」

10日は主要なバス停に約50人のスタッフを配置し、乗客の乗り降りをサポートしました。

【乗客】
「すごく混んでいてびっくり。無料なので初めて乗った。普段見えている景色とは違って、とても新鮮な感じ」

【乗客】
「駐車代金を気にしなくていい。そうじゃないと、もう(駐車場利用が)何時間だから帰らなくては、ということが心の中に。いつもその計算が働いている」

【乗客】
「子どもたちも、これから大人になって自分たちで乗るときに、こういうふうに乗るんだなと覚えてもらえれば」

無料デーに参加したバス事業者のうち、新潟交通は去年、新潟市と新たな連携協定を締結。

新型コロナ禍をきっかけにバス利用が低迷したことで、今年3月までに、平日1日あたり810便を減便していて、路線を維持するために新潟市と共にバス利用の促進を模索しています。

【新潟市都市交通政策課 川又啓介 係長】
「みんなで支え合っていかないと、バス交通の維持もなかなか難しいので、皆さんに乗っていただきたい」

新潟市は、今後、今回のバス無料デーの乗車率などを把握し、来年3月ごろ、利用情報などの提供に協力できる人を対象に第2弾を実施する方針です。