ストーブの使用増える時期…新潟市で“大規模火災”想定した訓練 消防・救助・救急が連携し逃げ遅れた人救助へ

大規模火災を想定した消防訓練が新潟市で行われ、市内の全消防署の部隊が参加し、連携のあり方などを確認しました。

11月13日、新潟市消防局で行われた消防活動訓練。

マンションから出火し、周辺に燃え広がった想定で行われ、新潟市内8つの全消防署から105人が参加しました。

まず、消防隊による消火活動が行われると、続いて救助隊が救助が必要な人がいるかどうか確認します。

【救助隊】
「もうちょっとですからね。頑張りましょう」

一方、マンション内で逃げ遅れてしまった人に対しては…

【記者リポート】
「これから、実際に私が火災から逃げ遅れた想定で消防の方に救助してもらいます」

【救助隊】
「4階に要救助者1名!救出始め!」

はしご車を使い、隊員が救助に向かいます。その際、要救助者がパニックに陥らないよう、隊員からは冷静に声がかけられます。

【救助隊】
「ゆっくりですよ、落ちないように。命綱ついていますから、大丈夫ですよ」

【新潟市中央消防署 特別救助隊 町野隼斗 副隊長】
「要救助者がなるべく安心して行動ができるよう心がけている」

慎重に下まで降りると、その後、ケガ人などは救急隊へと引き継がれます。

【救急隊】
「胸骨圧迫、いったん待て。10時50分、アドレナリン投与!」

ケガの程度や意識の有無などを確認した上で必要となる応急措置が施され、一連の活動は終了。参加した隊員は消火から救護活動まで、各隊の連携の重要性を改めて確認していました。

【新潟市消防局 大泉敏一 局長】
「現場に集結した隊が連携して活動する必要があるため、この訓練を実施している。どこかで他隊と組むときも、連携して良い活動をしてもらいたい」

新潟市では、マンションなどの中高層建物での火災が毎年30件ほど発生していて、市消防局はストーブなどの使用が増えるこれからの時期は、特に火の取り扱いに注意するよう呼びかけています。