寒波で相次いだ“水道管凍結” 断水計画回避で安堵の声も… 備え・節水への意識を【新潟】

寒波の襲来により、各地で相次いだ水道管の凍結。新潟市では1月28日・29日に一時計画断水も予定されるなど、水不足が懸念される事態となり、水の大切さを強く意識させられる週末となりました。

寒波の襲来により、各地で水道管の破裂などが相次いだことで、新潟市水道局は27日…

【新潟市水道局 帆苅功 技術部長】
「このままだと、浄水処理量が配水量に負けてしまうということで、今回、計画断水に至っている」

水が不足するおそれがあるとして、新潟市の一部地域、約2万5600戸で28日午後10時から計画断水を実施すると発表しました。

この突然の発表に対象地域となった新潟市中央区のベーカリーでは…

【Rokugatsu Nanoka 井浦志麻 店長】
「洗い物は時間をずらすことで対応できるが、パン窯は蒸気が出る仕組みになっているので」

自慢のパンを焼き上げる窯は、蒸気を出すための水が欠かせません。

【Rokugatsu Nanoka 井浦志麻 店長】
「蒸気が出ないと、全然状態の違うパンになってしまう」

普段は午前4時前ごろから開店の準備を始めていましたが、午前6時まで水が出ない予定となっていたため…

【Rokugatsu Nanoka 井浦志麻 店長】
「『日曜日(29日)は開店が遅くなるかも』というようなお知らせをした」

この計画断水への備えは、一般の住宅でも。

【対象地域の人】
「まず、お風呂はためておこうと言っている」

しかし…

【新潟市水道局 帆苅功 技術部長】

「節水の協力と止水作業が進んだことにより、計画断水を回避することができた」

節水への協力などで使用量が減少。計画断水は回避されたのです。これには、対応を検討していたベーカリーも一安心の様子。

【Rokugatsu Nanoka 井浦志麻 店長】
「『やった』と思った。今週は寒波でだいぶお客様も少なくて、ちょっと大変だった。土日はなるべくしっかりお店を開けたかったので」

対象地域の住民からも安堵の声が聞かれました。

【対象地域の人】
「断水にならなくてよかった。とりあえず普通の生活ができるということで安心した」

それでも、水不足の懸念が完全になくなったわけではありません。

【新潟市水道局 帆苅功 技術部長】
「平常よりも(水が)出ている状況ですので、引き続き、市民の皆様の節水の協力をお願い致します」

また29日、平年の2倍以上の雪が積もった長岡市では…

【パリミキ長岡店 店長】
「朝来たら消雪パイプが止まっていた。水が枯れたみたいで、(雪がとけず)もう雪の海。総出で雪かきしているところ」

雪をとかすために連日、消雪パイプを稼働し続けたため、水が不足してしまったと言います。

【パリミキ長岡店 店長】
「先月の大雪もひどかったが、あれは短期間で済んだ。今回は長引いているので、こういう水のトラブルも出ているような状態」

佐渡市でも先週、水道管の破裂などが原因で断水が発生するなど、今回の寒波は水道管凍結への備え、そして節水の意識を改めて考えさせられる機会となりました。