「あなた名義の携帯で詐欺事件」と嘘の電話…60代女性が1808万円余り騙し取られる「誰にも相談できず」

名古屋市守山区に住む60代の女性が、嘘の電話で警察官を名乗る男らに1800万円余りを騙し取られました。

10月23日、名古屋市守山区に住む無職の女性(60代)の自宅に、実在する国の公的機関の通信局職員を名乗る女から、「あなた名義の携帯電話を使った詐欺事件があった」と電話がありました。

その後、実在する警察署の警察官を名乗る男や、検事を名乗る男からも電話があり、「あなたは重要参考人になっている」などと言われたということです。

女性は、警察官を名乗る男や検事を名乗る男に、「マネーロンダリングもあるのであなたの口座のお金を確認させて欲しい」などど言われ、10月30日と31日にインターネットバンキングを利用して、2回に分けて計1808万5千円を指示された口座に振り込み、騙し取られました。

11月4日、女性が、警察官を名乗る男と連絡が取れなくなったため、男が勤務していると話していた警察署に問い合わせて、事件が発覚しました。

警察によりますと、警察官を名乗る男は途中から連絡手段を通信アプリに変更するよう指示していて、その中で警察手帳のようなものを女性に見せて、本物の警察官と信じ込ませていたということです。

また「守秘義務が発生するので他言しないように」などと言われ、女性は「誰にも相談できなかった」と話しているということです。

警察は、特殊詐欺グループによる犯行とみて捜査しています。