【速報】衆院千葉5区補選が告示 元職・新人7人届け出、岸田政権に審判 各党総力戦

衆院千葉5区補欠選挙が11日、告示され、与野党の元職・新人計7人が立候補を届け出た。薗浦健太郎氏=自民党離党=が政治資金規正法違反の罪で略式命令を受け衆院議員辞職したことに伴う選挙で「政治とカネ」の問題や、物価高・少子化対策、防衛力強化に伴う増税方針などが争点となる。勝敗は岸田文雄首相の政権運営を左右するため、各党は初日から党幹部が応援に入り、総力戦を展開する。投開票日は23日。
自民党新人の英利アルフィヤ氏(34)=公明党推薦=は市川駅前の第一声で安全保障の状況が緊迫しているとし「力強い外交・安全保障が必要。憲法に自衛隊を明記して我が国を守り抜く」と主張。茂木敏充幹事長もマイクを握った。
国民民主党新人の岡野純子氏(44)は浦安駅で第一声を上げ「補選の争点を『政治とカネ』の問題だけにしてはならない。『対決より解決』を進める」と訴え、他候補に前向きな論戦を挑むとした。玉木雄一郎代表が応援に駆け付けた。
政治家女子48党新人の織田三江氏(41)は市川駅前で第一声。「女性目線で国会に生の声を届けていきたい」と訴え、若者が選挙や政治に興味を持てるようネット投票を可能にし“18歳被選挙権”も提案。立花孝志党首から応援を受けた。
立憲民主党新人の矢崎堅太郎氏(55)は新浦安駅前で始動。補選の原因は自民議員の不正と批判。「無関心では懐に金を入れる人や権力に結び付く人が喜ぶ。自民に勝たせないため私に支持を」と声を張った。泉健太代表が激励した。

日本維新の会新人の岸野智康氏(28)は市川駅前で第一声。古い政治を壊し新しい政治を進めるとし「真っすぐに改革を進める。大阪には選択肢があり、千葉でも選択肢を示す。一票を投じて」と呼びかけ。藤田文武幹事長が駆け付けた。
共産党元職の斉藤和子氏(48)は本八幡駅前で第一声。「戦争しようとする岸田政権の『大軍拡』を止め、子どもの医療費や学校給食費を無償化する」と強調し、金と権力でゆがめられた政治を変えると訴え。志位和夫委員長が帯同した。
無所属新人の星健太郎氏(43)は第一声に代え浦安市役所前で報道陣の取材に答えた。選挙のテーマを「政治とカネ」と位置づけ、「選挙で使われる紙(の情報)をデジタル化すれば金はかからない」と指摘。SNSの活用を求めた。
◆有権者は旧千葉5区
昨年12月に衆院選小選挙区の区割りが改定され県内は「1増」の14選挙区となったが、今回の補選は改定前の「旧千葉5区」が対象となる。
有権者は、市川市南部(本庁管内の一部と行徳支所管内)と浦安市全域で、10日時点の選挙人名簿登録者数(在外を含む)は市川市南部が31万1702人、浦安市が14万1218人で、計45万2920人。