沖縄・多良間村の夫婦、漂流ごみで圧巻アート 樹齢80年のソテツがキャンバスに

【多良間】多良間村仲筋に住む本村泰隆さん(72)と広子さん(71)夫妻は、海岸で拾った浮き玉などの漂着ごみを使ったアートを自宅の庭に飾っている。
2人は約5年前から、海岸に流れてきたさまざまな大きさや形の浮き玉200個ほどを拾い集めてきた。きれいに洗った後、カラフルに色付けしてつなぎ合わせて一つの作品に仕上げている。中には、地球の内部「マントル」をイメージし、廃棄された自転車の車輪に浮き玉を組み込んだ作品もある。
数々の作品は高さ4メートル、幅6メートルもある樹齢約80年のソテツに飾っている。
広子さんは、拾いながらペットボトルや漁網など自然に帰らないごみを海に捨てる人間の行為に心を痛めている。「私は芸術家でもなく、自然に流れ着いた漂着物を輝かせているだけ。何年かかって流れ着いたのか分からないが、再生してあげられるのなら明るい色がいいでしょう」と話した。(長岡秀則通信員)沖縄・多良間村の夫婦、漂流ごみで圧巻アート 樹齢80年のソテ…の画像はこちら >>

浮き玉やタイヤを利用した作品