高齢者を虐待しライブ配信した介護職員2人が逮捕 悪質さに非難の声が殺到

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アメリカで、2人の若い介護職員が認知症を患う高齢者に暴言を吐くなどして、逮捕された。2人はその虐待の様子を携帯電話で撮影し、リアルタイムで実況していたという。
『NEW YORK POST』や『florida today』などの海外メディアで報じられると、多くの人から職員への非難の声が殺到した。
4月上旬、アメリカ・フロリダ州の捜査官が、同地域の介護施設で働く2人の職員に関する匿名の通報を受けた。
その職員とはジェイダ・ハリス(18)とシャイティオナ・ビショップ(20)のことで、その施設でアルツハイマー病や認知症患者のケアを担当しているはずだった。
ところが、2人はSnapchatというアメリカで人気のアプリを使用し、入居患者を辱めるような場面を撮影していたのだ。さらにその様子をライブ配信し、リアルタイムで実況していた。
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撮影された動画は公開されていないが、裁判記録によると、2人が身体の不自由な認知症患者の汚れた衣服を無理やり脱がせるなど、むごたらしいシーンが含まれていたという。
さらに2人の笑う声や、患者が「助けて」と何度も叫ぶ声が聞き取れるようで、この配信の様子を見ていた匿名者が心を痛めて警察に通報したと考えられている。

ハリスとビショップはすぐさま介護施設を解雇され、高齢者虐待やビデオ盗撮の罪などで逮捕された。保釈金はそれぞれ4,000ドル(約53万円)以上になる。
虐待を受けた患者は現在安全な場所で適切なケアを受けているというが、同州の保安官は自身のFacebookで、2人の容疑者を「下劣」「クズ」などと表現して厳しく非難した。
保安官だけでなく、報道を見た人々からも「虐待をするだけでもひどいのに、それをライブ配信するなんて悪質すぎる」「逮捕されて当然だ。保安官の厳しい言葉は本当にその通り」などと、容疑者に憤るコメントが寄せられている。
また「こういう虐待は、本人が声をあげられないため可視化されていないが、実は多く存在する」「認知症の私の祖母も、過去に老人ホームで職員にいじめられた」などと、介護職員からの虐待が後を絶たないことを示唆する声もあった。
人の命や健康に関わる重要な仕事であるが故に、さまざまな課題が残されている。