暖かくなり、多くの植物が育つ春から初夏の季節。この時期は、野草や山菜などを採って食べる人も少なくありません。
しかし、食用だと思いこみ、有毒の植物を食べてしまうと、取り返しのつかないことになるかもしれません。
2023年4月12日、長野県は有毒植物の誤食について注意を呼びかけました。
長野県内では、1976年~2022年までに、有毒植物による食中毒が20件発生しており、計80人に症状が起こっています。
2016、2017年には、ニラやノビルと間違えて『スイセン』を食べてしまった家庭で食中毒が起こり、計28人に吐き気や嘔吐などの症状が出ていました。
このような食中毒を防止するために、長野県は3つのポイントを挙げています。
・よくわからない植物は、絶対に「採らない、食べない、売らない、人にあげない」(新芽や根だけで、種類を見分けることは困難です。)
・食べられる山菜の「特徴を完全に覚える」(専門家の指導等により、山菜や野草の正しい知識及び類似する有毒植物との鑑別法をマスターしましょう。)
・スイセンなどの身近な植物をむやみに食べない(スイセン、スズラン、フクジュソウ、レンゲツツジ、アジサイなど身近な園芸植物でも、有毒成分を含むものがありますので、むやみに食べることはやめましょう。)
有毒植物の誤食に注意しましょう/長野県 ーより引用
なお長野県はSNSなどでも、有毒植物の誤食への注意をたびたび呼びかけています。
【有毒植物の誤食にご注意を!】有毒植物の誤食による食中毒が全国的に発生しています。写真は有毒植物のスイセンとバイケイソウです。スイセンはニラやノビル、バイケイソウはオオバギボウシやギョウジャニンニクと間違えやすいのでご注意ください。#山菜 #野草 #春https://t.co/K682fV1bMP pic.twitter.com/DOXj8tFihQ
有毒植物の誤食は長野県だけでなく、全国で頻繁に発生しており、死亡例なども報告されているため、注意が必要です。
ネットでは「毎年これがあるんですよね…」「分かんなかったら食べちゃダメ」「これは危険。命に関わるからね…」「マジで気を付けて」といった声が上がっていました。
種類が明確でない植物については『採らない、食べない、売らない、人にあげない』を、必ず守るようにしましょう。
[文・構成/grape編集部]