満点の星空に包まれてみませんか…新篠津村・あの街行く北海道

大自然にアクティビティー、グルメに温泉。加えて、満天の星が輝く夜空も新篠津の大きな魅力だ。2021年8月に「ふれあい公園星座観測場」が完成。新たな観光スポットとして注目を集めている。
周囲は畑に囲まれ、高い建物も外灯もない。空気は澄み渡り、星の美しさは際立つばかり。ベンチと星座早見盤を模した看板が設置されており、見たい星座を探すことができる。今年もペルセウス座流星群が見頃となる8月など3度のイベントを開催予定。今秋には天文台もオープンするというからますます魅力アップだ。
3月の「天灯(ランタン)祭り」も新たな風物詩となっており、来場者は幻想的な光景に酔いしれた。また、「空のまち」は昼間も楽しみがいっぱい。札幌航空協会が管理する滑空場では、グライダーの体験搭乗が人気となっている。
しのつ湖ではキャンプやパークゴルフ、冬になればワカサギ釣りの名所となる。道の駅を発着とするサイクリング道もあり、汗をかいた後は「たっぷの湯」へ。札幌からは車で約50分の近距離。同村商工観光係の田口雄係長(38)は「星空に包まれる感覚を体験してほしい」と呼びかけている。
◆宿泊もできる「たっぷの湯」 しのつ湖畔の道の駅には、宿泊もできる「たっぷの湯」がある。ナトリウム塩化物強塩泉の源泉かけ流し。お湯は茶褐色で塩分が強く、体が温まりやすい泉質だ。サウナや露天風呂、貸し切り風呂も備える。客室や露天風呂からしのつ湖を一望、夕暮れ時は格別の眺めとなる。

◆コメの甘さ香る「こめサイダー」特産品を買うなら「産直市場」へ。新篠津は道内有数の米どころとして知られ、ほかにも大豆、有機野菜などの農産物が豊富。多くの加工品も作られている。純米酒「大法螺」は深みのある味わい。辛口でふくよかな風味の「どぶろく」もオススメだ。「こめサイダー」はほんのりコメの甘さが香る微炭酸。さらに、どぶろくを使用した唐揚げ「どぶから」や田舎風みそを使用した「味噌から揚げ」など村内の飲食店では特産品を利用した料理も人気だ。
◇新篠津村 石狩平野の西部に位置し、石狩管内では唯一の村。東部は石狩川に接し、川沿いには冬のワカサギ釣りで知られる「しのつ湖」がある。面積は約78平方キロメートルで、その多くが水田。人口は2845人(3月1日時点)。PRキャラクターは「おこめちゃん」。