コロナ禍で増加している餃子の無人販売所の中でも、愛知発の『50年餃子』が人気を集め、店舗を急拡大しています。国産の材料にこだわりながら低価格を実現した理由を取材しました。「50年餃子」と書かれた大きな看板。
24時間営業の無人冷凍餃子店で、2021年6月に愛知県東海市に1号店をオープンして以降、出店を続け、現在は東海3県を中心に約40店舗を展開しています。
1坪あたりの売り上げが月30万円あれば繁盛店とされる業界で、平均して50万円以上の売り上げを誇るという全国屈指の人気餃子チェーンです。
人気の秘密を探りに、名古屋市緑区にある工場を訪ねました。目にしたのは、大量のキャベツと玉ネギとニラのみじん切りです。
材料は全て国産で、タマネギは淡路島の契約農家から、キャベツとニラは餃子に合う甘みの品種を選ぶため時期によって産地を変えています。 野菜を切ったら豚ミンチと混ぜ合わせてタネにします。豚肉も国産で、複数の部位を使うのがおいしさの秘密だといいます。
タネを餃子の形に包んだら、ベルトコンベアで冷凍庫の中へ運び、マイナス38度で瞬間冷凍します。
JBシンフォニーの新美社長:「仕入れた食材を当日中に仕込みをして、その日中に瞬間冷凍してうまみを閉じ込める。お家で実際に焼いてお召し上がりになるときに、美味しさが最大限になるような形で努めています」
50年餃子は、ラーメンの一刻堂などを展開する名古屋の会社が運営しています。コロナ禍の中で、本格的な餃子の無人販売店をオープンさせたところ、服装や化粧を気にせずに買いに行けると主婦層を中心に大ヒットしました。
運営している飲食店の駐車場に店を建てているので、土地代はタダ。そのため本格的にもかかわらず、40個で1000円という低価格が実現できているといいます。
元祖肉餃子や野菜増し肉餃子などメニューは3種類。コロナ禍以降も人気は続きそうです。