去年、ウィンターカップを制し、今年、全国の強豪校のみが出場できる「U18日清食品トップリーグ」への出場が決まった開志国際を取材しました。
4月27日、開催まで1カ月を切った県総体を見据え、練習を行っていた開志国際男子バスケットボール部。
【中島遙希 主将】
「今年は三冠が目標なので、しっかりそれに向かって、チーム一丸となって頑張っていきたい」
今年目指すのは、去年準優勝だったインターハイ、初優勝を果たしたウィンターカップに加え、初めて出場が決まった18歳以下のチームの最高峰リーグ「日清食品トップリーグ」の3つの大会の制覇。
大きな目標を掲げたチームのキャプテンには、声を出して雰囲気を盛り上げるムードメーカーの中島遙希とプレーで選手を引っ張る司令塔・澤田竜馬の2人が任命されました。
【中島遙希 主将】
「練習からみんなで声を出して、雰囲気良くやっているのでいいと思う」
【澤田竜馬 主将】
「ゲーム面でも、練習面とかでもチームをまとめる役割かなと」
始動して4カ月が経った新チームの仕上がりについて富樫監督は…
【富樫英樹 監督】
「1月から新チームが始まって、サイズがどうしてもダウンするということで、どうなるかと思っていたが、子どもたちが意外にも自信をつけていて、思ったより仕上がりが早い」
選手の平均身長が去年と比べ、10cmほど低くなったものの、堅い守りからの速攻を武器に、2月の北信越大会でも優勝するなど、これまで公式戦は負けなし。
好調の要因は、多くの選手が複数のポジションをこなせるオールラウンダーであることです。
身長188cmの千保銀河はリバウンドなどゴール下のプレーだけでなく、外からのシュートも得意。
【千保銀河 選手】
「自分は4番ポジションにいるので、リバウンドの部分だったり、3番ポジションのプレーもするので、得点に絡んでチームに貢献したい」
さらに、安定して3ポイントシュートを決める一方で、突破力も兼ね備えた平良宗龍は昨年度、高校1年生ながら、出身地・沖縄のプロチーム琉球ゴールデンキングスの特別指定選手に。
わずかな期間ではありますが、チームの外に身を置いたことで見えてきたことも。
【平良宗龍 選手】
「雰囲気は、本当に開志国際はプロと変わらないくらい。盛り上がりは日本一だと思っている」
その雰囲気の良さは練習の時間以外からも。
開志国際は多くの生徒が親元を離れて生活していて、食堂では所属する部ごとに食事をとっています。
【平良宗龍 選手】
「ご飯も結構多くとれるので最高」
【中島遙希 主将】
「1年生とは寮が違うのであまり話す機会がないけど、食堂では距離が近いので」
食堂は腹ごしらえだけでなく、選手同士の交流の場としても一役買っていました。
さらにカメラはWキャプテンが生活する寮にも突撃。
【中島遙希 主将】
Q.どんな話をしている
「恋愛系の話」
恋愛話に花を咲かせる高校生らしい一面ものぞかせます。
【澤田竜馬 主将】
「最近は、NBAの話が多い。NBAの選手のプレーは、テクニックが一つ一つのプレーにあるので、学んで自分たちにも生かしていきたい」
仲間とバスケ漬けの共同生活を送り、去年達成できなかった三冠達成へ。
【中島遙希 主将】
「今の段階では、まだ三冠は難しいと思うので、練習でランメニュー多くとったり、ディフェンスメニューをやったりして、堅守速攻を磨いている途中」
【澤田竜馬 主将】
「練習からチーム一丸となって、今後また頑張っていきたい」
最初の頂であるインターハイへの切符をかけた県総体は5月25日に開幕します。