定年退職する、爆発物探知犬 最後のカバンを嗅ぎ終えた瞬間…?

アメリカでは国際空港や地下鉄の駅などで、警察官と一緒にパトロールをする警察犬を見かけることがあります。
これらの警察犬は麻薬探知犬や爆発物探知犬として訓練された犬で、交通機関を利用する人たちの安全を守っているのです。
2023年12月、ニューヨーク州の『ナイアガラ・フロンティア交通警察署』で7年間に渡って爆発物探知犬として勤務したライカちゃんが、定年退職することになりました。
ライカちゃんは、大統領就任式やアメリカンフットボールの決勝戦であるスーパーボウルなど、全米から多くの人が集まるイベントで仕事をするほど優秀な犬なのだそう。
ライカちゃんのパートナーとして、ともに職務を行ってきたマイケル・ボグルスキー巡査は、そんな相棒の最後の日に、特別な任務を計画していました。
マイケルさんと一緒に部屋に入って来たライカちゃん。周りには同僚の警察官たちがズラリと並んでいます。
ライカちゃんは部屋に入るなり、真ん中に置かれた怪しげなカバンに近付き、匂いを嗅ぎ始めました。
そして異常がないことを伝えるようにマイケルさんのほうを振り返ると…!
何が起きたのかはこちらをご覧ください。
※動画はInstagram上で再生できます。
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ライカちゃんの上から、お祝いのテニスボールのシャワーが降り注いだのです!
真顔で見守っていた警察官たちは、ライカちゃんの引退を祝福するために集まっていたのでした。
大好きなテニスボールに大喜びのライカちゃんは、一瞬で凛々しい警察犬から愛らしいペットの顔に変わったよう。
マイケルさんは「ありがとう、ライカ。僕の仕事のパートナー以上の存在でいてくれて。きみは忠実な最高の仲間だった」と、ライカちゃんへの感謝の思いをつづっています。
投稿には「引退おめでとう。これでボールで遊び放題だね」「こういうの大好き」「きみと空港で会えなくなるのはさびしいよ」など祝福の声が寄せられました。
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
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ライカちゃんは爆発物探知犬として優秀なだけでなく、とびきり人懐っこい性格で地域の人たちの人気者だったのだとか。
マイケルさんいわく、「時にはルールを破っても、見知らぬ人にこっそりお腹をなでてもらおうとしていた」といいます。
そんな愛すべきキャラクターのライカちゃんは引退後、マイケルさんの家族として暮らしていくそうです!
7年間、命をかけて人々の安全を守ってくれたライカちゃん。
これからは毎日好きなだけテニスボールで遊んで、ペットとしての生活を楽しんでほしいですね!
[文・構成/grape編集部]