広島マツダ 従業員の“障がい者揶揄”を謝罪も火に油…ネット逆なでさせた逆効果な“一文”

「MAZDA」のロゴが入った作業着姿の従業員が、電動椅子に乗って首を傾けながら一周する。周囲からは笑い声が上がり、「○○さん、もう1回、もう1回」とリクエストされ、従業員は再び首を傾けて電動椅子を操作――。
マツダ車を扱うカーディーラー・広島マツダの従業員がTikTokに投稿した動画が、「障がい者を揶揄している」として非難の声が相次いでいる。動画は4月下旬にTikTokへ投稿され、Twitterに転載されると瞬く間に“炎上”する事態に発展。
多くの批判の声を受けて4月30日に、同社の代表取締役社長・山根一郎氏は公式サイトを通じて謝罪した。
《この度、株式会社広島マツダの従業員が撮影、2023年4月下旬にSNSに投稿した動画について、ご覧になられた皆様に大変不快な思いをさせてしまったこと、またお客様ならびに関係各位には、ご心配ご迷惑をおかけしておりますこと、深くお詫び申し上げます》
また、不適切動画に関わった従業員については、次のように記されていた。
《本動画を撮影しSNSに投稿した従業員、動画に映っている従業員、および撮影時に周囲にいた従業員に対して事実確認を行ったところ、決して障害者を揶揄するつもりはなかったと申しておりますが、会社としては軽率な行動に対して厳重注意を行い、当該従業員も深く反省しております》
だが、動画の意図や撮影した経緯などの詳細は記されておらず、火に油を注ぐ事態となっているようで……。ネット上では憤りの声が後を絶たない。

《広島マツダの謝罪文はダメな典型だよね》《マツダの謝罪の文章に「決して障害者を揶揄するつもりはなかった」 とあるけど では どういう理由で動画に写っている従業員達は笑っていたのか説明して頂きたい》《広島マツダの謝罪文は謝罪文じゃない。企業として恥の上塗り》《「揶揄するつもりはなかった」ではなく「揶揄した」んですよ、事実として。謝罪するならそこを前提にしなければ何の意味もないのに、なぜ広島マツダが「謝罪文」で従業員の「お気持ち」を伝えようという判断をしたのか、理解に苦しみますね……》
「早急に謝罪文を出すことで騒動を鎮める狙いだったのでしょうが、不適切動画に関わった当事者による『決して障害者を揶揄するつもりはなかった』などの“言い訳”が事態を悪化させているようです。弁護士ドットコムの取材で、動画の意図について問われるも『回答することはできません』とコメントしたことが報じられています。
これでは“従業員を擁護している”といった印象を与えかねませんし、企業体質が疑われてしまいます。毅然とした態度を示さなかったことに、ガッガリしたマツダユーザーも少なくなかったようです」(WEBメディア記者)
「あなたの幸せが、わたしの幸せになります。誠実に努力を重ね、日々成長していきます」と基本理念を掲げる広島マツダ。しかし、今回炎上した一部従業員の勤務態度は、誠実さとはかけ離れたものだった。