成人年齢引き下げに伴い…“18歳の成人式” 受験時期避けGWに開催 新成人代表も「実感はまだないです」

「みどりの日」の5月4日、三重県伊賀市では季節外れの成人式が開かれました。出席したのは20歳ではなく「18歳」の新成人です。 伊賀市の美容室。吉川さん:「まだ大学1年生になって1カ月しか経っていないので、高校生の気分が抜けなくて。20歳(の成人式)だと友達とも久しぶりに会うので、みんなの変わっている姿も見たいですし、みんなでお酒を飲みたかったですね」 着付けに訪れた大学1年・吉川夕月さん(19)は、少し複雑な気持ちもあるようです。
成人年齢の引き下げに伴い、多くの市町村は「成人式」を「二十歳のつどい」などに名前を変え実施することにしましたが、伊賀市は東海3県で唯一「18歳の成人式」の開催を決めました。 1月は大学などの受験と重なることから、開催はゴールデンウィークの時期に。美容室では汗で髪型が崩れないよう、ヘアアイロンを強めにかけるなどの工夫もされていました。
およそ2時間かけて晴れ着姿となった吉川さん。母・友美さん:「すごくかわいらしいです、きれいで。親にとっては20歳だろうが18歳だろうが、うれしいことに変わりはないです。子供たちは新生活になじむのに精一杯なので、心に余裕のない時期で大変かなと思いますけど」吉川さん:「振り袖を着たので、これから成人式だなと実感してきました。一度きりの成人式なので、やっぱり成人式は出たいなという気持ちはあったので」
人生一度きりの成人式。初夏の強い日差しが照り付ける中、会場には3月までに18歳となったおよそ600人が集まりました。
吉川さん:「こうして人生の新たな門出に立てることを大変うれしく思います」
新成人代表として挨拶をした吉川さん、式を終えて感じたことは。吉川さん:「(新成人の実感は)まだないです。今まで親に頼っていた部分が多いので、自分の行動や言動に責任を持って、自立した人になっていきたいと思います」