自宅でも!? GWクルマの最多トラブル「バッテリー切れ」 要注意な乗り方とは

ゴールデンウィーク期間中、クルマのバッテリー切れによる救援要請が多いようです。エアコンの使用量が増える時期に特に多いトラブルですが、暑さ慣れしていないゴールデンウィークも要注意です。
JAF(日本自動車連盟)が公表する「JAFロードサービス 主な出動理由TOP10」によると、2022年度のゴールデンウィーク期間中、最多だったクルマ(二輪車を含む)のトラブルは「過放電バッテリー」(バッテリー切れ)でした。これは一般道と高速道路どちらでも同じ結果であり、いずれも出動理由に占める割合は35%を超えています。
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地方に目を向けても、例えばJAF香川は2023年4月下旬、前年度のゴールデンウィークにおける出動理由のトップに同じく「過放電バッテリー(の対処)」を挙げています。香川県では、大型スーパーの駐車場などに加え、暫く使用していなかったクルマのエンジンが始動しないといった自宅での救援要請もあったとしています。
バッテリー切れは、エアコンの使用が増える夏と冬に特に多いとされています。ゴールデンウィークは夏前ですが、日によっては暑く、まだ体が暑さ慣れしていない中で使用頻度は増える傾向にあるようです。
ただクルマ用バッテリーメーカーの担当者は、クルマの電装品が増えたことや、アイドリングストップなどの機能が普及したことも理由に挙げます。アイドリングストップ中の電装品はバッテリーで給電するうえ、エンジンを再始動する際には大電流が必要だからです。

ほかにも、普段クルマを短距離しか使わない人に起こりがちともいいます。バッテリーは主に走行中に充電されますが、短距離しか走らないと、充電不足のままクルマの使用を終えるということに。エンジンを停止しているあいだも、時計などに微弱な電流を使う一方であり、いざエンジンを始動しようとしたらバッテリーが切れていた、というわけです。
JAFによると、寿命が近いバッテリーの兆候として、ヘッドランプなどの光量が落ちたり、パワーウィンドウの動作が鈍くなったりすることが挙げられるそう。バッテリーのメーカー保証は、多くの場合で使用期間が2~3年に定められているため、使用頻度によるものの一般敵なガソリン車の場合は、これに準じた期間を交換目安にするとよいでしょう。
前出のJAF香川は、「県内で受け付けたロードサービスのうち、上位のトラブル内容はドライバーが事前に点検していれば防ぐことのできるものでした。今年のゴールデンウィークに外出を予定されている方は、事前に車両の点検をしておきましょう」としています。