5月5日、石川県能登地方を震源に震度6強を観測した地震では、震源地から離れたところで起きる「長周期地震動」を観測しました。 階級3が石川県珠洲市、階級2が輪島市、震源から170キロ余り離れた長野県諏訪市でも階級1を観測しました。
規模の大きい地震が発生すると、周期の長いゆっくりとした大きな揺れ(地震動)が生じます。 この地震波の周期と、建物の揺れの周期が一致すると共振して、建物が大きく揺れます。この長周期地震動は、高層ビルや高層階の方がより大きく揺れ、震源から遠く離れたところでも観測されることがあります。
長周期地震動の「階級」は、最大の階級4は「立っていることもできない」、階級3は「立っていることが困難」、階級2は「モノにつかまりたいと感じる」、階級1は「室内にいたほとんどの人が揺れを感じる」。
今回は階級3が、震源地近くの珠洲市で観測されています。