人馬一体で約2メートルの土壁を駆け上がる「上げ馬神事」19歳若者が700年続く伝統に初挑戦 初日は失敗で涙 最終日は?三重県桑名市の多度大社【動画あり】

馬で土の壁を駆け上がって一年の豊作を占う、三重県桑名市にある多度大社の「上げ馬神事」。4日の初日は6人が挑戦し、成功者がいませんでしたが、果たして最終日の5日は…
桑名市多度町の多度大社で、700年の伝統を誇る「上げ馬神事」。武者姿に扮した地元の若者が馬に乗り、高さ約2メートルの土の壁を乗り越えられるかどうかで、1年の豊作や景気を占います。
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(蛭川和哉さん)「緊張します。まだやるっていう実感がないです」
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新型コロナの影響で4年ぶりの開催となった今回、初めて挑んだのが地元・桑名市多度町に住む、蛭川和哉さん19歳です。
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4日の初日は、和哉さんを含め挑戦した6人全員が、惜しくも失敗しました。
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(蛭川和哉さん)「悔しいより本当申し訳ないのが強いですかね。(5日は)絶対何がなんでも上げたい。絶対上げます」
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そして迎えた5日の最終日。(蛭川和哉さん)「1回だけしかチャンスがないので、(意気込みは)倍強いという感じです。今まで練習付き合ってくれた人たちにも、恩返しという形で、上がって、みんなで盛り上がりたい」初日は2回のチャンスがありましたが、最終日は一発勝負。父親は…(蛭川さんの父 勇樹さん)「あげてやりたいというのが願いですね。僕はいけると思います」
午後2時、訪れた大勢の人が固唾をのんで見守る中、まずは蛭川さんの前を走る一人目…。勢いよく土壁を駆け上がり、乗り手は転がるように壁の上へ。馬も関係者が引き上げ、辛くも成功させます。あとに続けるか、家族が祈るように見守る中、蛭川さんが手綱を握ります。
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土壁を馬が上がろうとすると、蛭川さんは宙を舞うように壁の上へ。馬も関係者が力を合わせて押し上げ、見事上りきりました。
(蛭川和哉さん)「最高です。最高です。やっとここに来られた。今までマジで辛かったんで」(蛭川さんの父 勇樹さん)「勢いが良かったので、来るのは確信していました。嬉しいです」
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蛭川さんも含め、きょうは6人中3人が見事成功。伝統の祭りがコロナ禍前の勇壮な姿を取り戻しました。