小学2年の引き算テスト、なぜか解けない大人が続出し… 「初見殺しすぎる」と話題に

学校の授業でつまずいた経験は誰しもあるかと思うが、時には「問題そのものの難度」とは無関係な部分に苦しめられるケースも。
以前ツイッター上では、我が子の算数のプリントに潜んだ「予想外のトラップ」に、多数のツッコミが寄せられていたのだ。
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今回注目したいのは、ツイッターユーザー・ぴんぽいんとさんが投稿した1件のツイート。
「なんで赤マルが付いてるか理解できなかった。これは超難問。こどもは頭が柔らかい」と綴られた投稿には画像が1枚添えられており、「繰り下がりの引き算」の問題がズラリと並んだプリントが確認できる。
回答内容を見ると、確かに「1引く8」に3、「4引く9」に5と回答していたりと、明らかに誤答が連続していたのだが、なぜかいずれの回答も「正解」となっていた。
小学2年の引き算テスト、なぜか解けない大人が続出し… 「初見…の画像はこちら >>
一体どうして…? と、首を傾げてしまったが、プリントの全体を改めて見返すと思わず納得。問題番号と設問の式を分ける「縦の罫線」のように見えたのは、じつは設問の一部、十の位の「1」だったのだ。
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前出のツイートは、投稿からわずか数日で6,000件以上ものRTを記録するほど大きな話題に。
他のツイッターユーザーからは「これ引っかけ問題に近いですね…」「十の位が見えなかった! これは難問」「理解するのに1分くらいかかった…」など、驚きの声が多数寄せられていた。
また「間隔というか、フォントが悪い」「もう少し見やすいフォントはなかったのか」など、プリント内のフォントに対するツッコミも少なくない。やはり「切り取り線」のように見えてしまう1の形状、間隔が諸悪の根源だろう。
ツイート投稿主・ぴんぽいんとさんに事の経緯を尋ねたところ、前出のプリントは小学2年生の我が子のものであると判明。
ぴんぽいんとさんは発見時の心境について、「設問と答えとの関係性が理解できませんでした」「しばらくしてプリント上部の『くりさがり』という表記に気付き、ようやく解けました」と、振り返っている。

また「大人になってからは仕事の影響もあると思いますが、急いで結論を出すことに慣れてしまった気がします。今回も前提条件である『問題文』(単元名)を無視し、数式だけを見て解いてしまいました。反省点が多いです」と、自身にも非がある旨のコメントを寄せてくれたのが印象的であった。
とはいえ「急いで問題に取り掛かってしまった」件と、「問題の表記が分かりづらい」という問題は切り分けて考えているようだ。
ぴんぽいんとさんは、ツイート投稿の経緯について「誤読により、間違わせるメリットは誰にもありません」「正しく答えを導いてもらうために、問題を作る側にも配慮や工夫があれば、無駄な議論を生むこともなく、明るい世界になるのだろうなと感じて投稿をしました」と、説明している。
近年ネット上では、実用性よりもデザイン性を優先した結果生まれた「分かりづらい設備」がしばしば話題に。何を意味するのか判断しづらい「ピクトグラム」や、他の設備と同化して視覚的に確認しづらい「消防設備」などが、その筆頭である。
今回のツイートを受けて「視覚的な分かりやすさ」の重要さが、改めて実感できた思いだ。
なんで赤マルが付いてるか理解できなかった。これは超難問。こどもは頭が柔らかい。 pic.twitter.com/K8YY31O4uT
ぴんぽいんとさん (@pinpoint_m) April 5, 2023