名古屋市で肺結核 4年ぶりに集団感染 咳・発熱・倦怠感で受診した40代男性ら10人感染「2週間以上咳が続く場合は医療機関へ」

名古屋市は市内に住む40代の男性が肺結核を発病し、その後の検査で同居家族を含む10人が集団感染していることがわかったと発表しました。名古屋市によりますと、肺結核の発病が確認されたのは名古屋市内に住む40代の男性です。男性はおととし12月から咳の症状がみられ、その後、去年10月ごろから咳が悪化して発熱や倦怠感の症状も出てきました。そして、ことし1月に病院を受診したところ「肺結核」と診断されたということです。男性は一時、入院していましたが、現在は自宅で療養しています。
これを受けて、名古屋市が、長時間同じ空気を吸う同居家族や仕事関係者などの検査を行ったところ3人が発病、7人が感染していたことがわかったということです。名古屋市内で結核の集団感染が確認されたのは4年ぶりです。
結核は「結核菌」の混ざった痰が、咳やくしゃみなどと一緒に空気中に飛び散り、それを吸い込んで肺に定着することで感染します。ただ、症状がなければ他の人へうつる可能性はほとんどないということです。
名古屋市はBCGワクチンの接種や手洗い・うがいが感染防止対策になるとしていますが、2週間以上咳が続く場合は、呼吸器内科などの医療機関を受診してほしいと呼びかけています。
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