無断で別の部屋へ…“不用品買取業者”名乗り高齢男性宅から1万円の金貨盗んだか 25歳男逮捕 容疑を否認

「不用品買取業者」を名乗り、名古屋市南区の79歳の男性の家から金貨を盗んだとして自称・自営業の25歳の男が逮捕されました。

8日夕方、名古屋市南区に住む79歳の男性から「不用品買取業者に査定を頼んだら物が無くなっていた」と110番通報がありました。

通報を受けた警察が男性の家の近くで特徴が似た男を発見したため、職務質問して所持品検査をしたところ、男性の家から無くなった金貨がみつかり、9日午前0時45分ごろ、男を逮捕しました。

逮捕されたのは、東京都足立区大谷田5丁目の自称・自営業、長谷川慶太(25)容疑者です。

警察によりますと、長谷川容疑者は8日、「ほかの家の粗大ごみを回収している。トラックに空きがあるのでよければ不用品を回収します」と男性の家を訪れました。

男性は長谷川容疑者を家に招き入れ、いらなくなった椅子を買い取ってもらおうと商談をしていましたが、「ゲーム機も買い取れます」と言われ、男性が説明書を探していたところ、長谷川容疑者が別の部屋に無断で入っていきました。

その後、長谷川容疑者は「後で来ます」と言って椅子を回収せずに立ち去り、男性が神棚に置いてあった金貨が無くなっていることに気付いたため、警察に通報したということです。

盗まれたのは「近代通貨制度」の150周年を記念して発行された1万円の金の硬貨で、実際に現金1万円として使うことができるということです。

調べに対して長谷川容疑者は、「不用品の買取に行きましたが、金貨は盗んでいません。途中でかばんに入っているのに気付きました」と容疑を否認しています。