飛沫防止フィルム撤去 成田空港「元の姿へ」 コロナ5類移行

成田空港では8日、飛沫防止フィルムの撤去が始まるなど感染対策が緩和された。4月末には水際対策が終了しており、コロナ禍前の空港の姿にまた一歩近づいた。
8日午前、第2ターミナル国際線出発ロビーでは、成田国際空港会社(NAA)の社員がチェックインカウンターに設置されていた飛沫防止フィルムを取り外した。
NAAによると、2020年5月11日以降、感染対策として第1~3ターミナルにフィルムが計約700枚張られた。5類移行に伴い、カウンターの利用状況に応じて今月中に撤去を完了する。旅客が1・5メートル間隔で並ぶため床に貼られたディスタンスシールも業者により剥がされる。
国内線では保安検査場前のサーモグラフィーを撤去。ターミナル内の電光掲示板や館内アナウンスからは新型コロナに関する内容をなくした。消毒液は数を減らして設置を続ける。

空港運用部門オペレーションセンターの手島正樹マネジャーは「3年間続いていた(コロナ対策の)状態から元の姿に戻りつつある。スタッフとお客様のコミュニケーションが取りやすくなる」と語った。
成田空港の感染対策を巡っては、入国者にワクチンを3回以上接種した証明書か出国前72時間以内の陰性証明書を提示する必要があったが、4月29日に撤廃された。