学情は、「20代を対象とした経験者(中途)採用の難易度」に関しての調査結果を5月8日に発表した。調査は、4月7日~21日の期間、421社の企業・団体の人事担当者を対象にインターネットで行われた。
20代を対象にした経験者(中途)採用の難易度について尋ねると、「難しい」と回答した企業が44.7%に上ったことが明らかになった。「やや難しい」(38.2%)を合わせると、「採用難易度が高い」としている企業が8割以上という結果に。
具体的には「求人が増え、求職者に選ばれるためには努力が必要」「働きやすい環境の整備や、給与の引き上げなど、働く場所としての魅力を高めていかなければ採用できない」などの声があがった。
次に、20代を対象にした経験者(中途)採用の難易度について、1年前と比較してどのように感じるかという質問に対しては、「難しくなった」と回答した企業が29.2%に上った。「やや難しくなった」(22.3%)を合わせると、「採用難易度が上がった」と感じている企業が半数以上という結果に。
具体的には「少子化により、若い世代の採用が年々難しくなっている」「採用の難易度が上がり、採用単価も上昇している」「行動制限の緩和など、景気の拡大により各社の採用意欲が高まっている」などの声が寄せられている。
また、20代を対象にした経験者(中途)採用の難易度が上がっていることを受け、対応していること・対応を検討していることについて尋ねると、「採用手法の変更・追加」が50.0%で最多。
次いで、「採用体制や選考フローの見直し」(34.1%)、「社員の働き方・労働条件の見直し」(30.8%)、「採用基準の見直し」(30.2%)、「社員の処遇見直し・モチベーション向上」(30.2%)が続いた。