「エアコン使う時期に…」6月から“電気料金”標準家庭で2000円超値上げ…街からは悲鳴の声も【新潟】

政府は5月16日、東北電力を含む大手電力7社が申請していた家庭向け電気料金の値上げを了承しました。6月から2000円あまり値上がりする見込みで、街からは悲鳴にも似た声が上がっています。

東北電力など電力大手7社が燃料価格の高騰などを背景に経産省に申請していた家庭向け電気料金の値上げについて16日、最終的な値上げ幅を算定する際のベースとなる査定方針を了承しました。

【東北電力 樋口康二郎 社長】
「お客様には大幅な値上げとなり、大変なご負担をおかけすることにつきまして、誠に心苦しい限りでございますが、何卒ご理解賜りますよう、よろしくお願いいたします」

東北電力は政府の査定方針をもとに値上げ幅を修正。

去年11月の申請時の31.72%から26.27%に圧縮し、16日、経産省に再申請しました。

値上げは6月に始まる見通しで、標準家庭の1カ月の電気料金は現在の料金から2110円上がることになります。

間もなく訪れる夏を前にした値上げに街からは…

【街の人(20代)】
「これからの時期、気温も上がってくる。クーラーを使う時期にかかるというのがちょっと心配」

【街の人(80代)】
「光熱費ばっかりは抑えようがない。使わないわけにはいかない。エアコンを使う時期だし、ちょっと大変」

【街の人(70代)】
「私ども年金暮らしの人たちは、本当にこれからどうなるのかなと非常に不安」

一方、新型コロナウイルスが5類に移行した直後の値上げに頭を抱える人も…

【新潟本町酒場 中原勝芳 店長】
「やっとこれから今までの分、3年間の分を取り戻したいというところで足引っ張られるようなことがある。何とかならないものかと思うけど」

戻り始めたお客のためには、エアコンなどを止めることはできず、節電にも限界があるうえ、食材の高騰も重なり、苦しい状況が続きます。

【新潟本町酒場 中原勝芳 店長】
「今まで新型コロナの中でしぼれるところは、とにかくギリギリまでしぼってやってきているので、これ以上というのが正直厳しい」

これからやってくる暑さの厳しい夏は家計にも、経営にも厳しい現実を突きつけそうです。