視聴者の身近なギモンや地域の困りごとを徹底調査する「チャント!調査隊」。今回はこちら。民家の玄関先に貼られた手形。思わず二度見してしまうような光景です。三重県尾鷲市に伝わるナゾの風習を調査しました。窓に貼られたたくさんの黒い手。「これ」は一体何なのでしょうか…?
「ちょっと不気味!?」思わず二度見してしまう光景 住宅の窓に…の画像はこちら >>
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(名古屋城の観光客)「手形…お相撲さんの手形?」「え…なに?手形…お化け屋敷?」「なんかちょっと不気味」「ちょっと怖いです…」
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この不思議な光景があるのは、人口わずか179人の尾鷲市須賀利町。
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民家の玄関を覗いてみると…大量の手形が。ココにも、ココにも。
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Q.町中に貼っているが?(地元の人)「昔からのしきたり」「来た人はみんなびっくりする」
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この手形はいったい何なのでしょうか?(地元の人)「みんな生きている人(の手形)。亡くなった人は外させてもらう」「88歳のマスカケイワイ」ここ、須賀利町では88歳の米寿の祝いの席で取った手形を赤飯とともに親せきや近所などに配り、生きている間、家の玄関に飾る「マスカケイワイ」と言われる風習があるのです。
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一体いつから、なぜ始まった風習なのでしょうか?
三重県尾鷲市須賀利町に伝わる「マスカケイワイ」の風習。民家の玄関先に「黒い手形」がたくさん貼られています。この珍しい風習は、いつ始まったのでしょうか?
(地元の人)「孝之(よしゆき)さん」Q.いらっしゃる?「おると思うけど」
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手形の中でも長老の男性を尋ねてみると…(世古孝之さん(93))「わしもなぜ貼るようになったのか、理由は知らんのやけど…」
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その後も聞き込みを続けましたが、詳しい理由を知る人は見つかりませんでした。そこで、尾鷲市の教育委員会に聞いてみると。(尾鷲市教育委員会 郷土室担当 脇田大輔さん)「昔は近畿地方一帯でよく見られた風習。88歳=米寿を迎えた人の手形をとって玄関先に貼り付けておくことで、厄除けと同時に長寿にあやかるという意味も込められていた」
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かつては近畿地方一帯で広く行われていたというこの風習。時代と共に多くの地域でなくなりつつある中、今も盛んに行われているのが、須賀利町ということでした。
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世古孝之さん(93)「若い人がおらん」Q.風習は廃れていく?「若い人は知らないだろうね。若い人はおらん」
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尾鷲市の小さな集落に残る不思議な風習。町の人はできる限り存続させたいと話しています。
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