18日に東京・目黒区の自宅から救急搬送された歌舞伎俳優・市川猿之助(47)が、死亡が確認された父の市川段四郎(本名・喜熨斗弘之=きのし・ひろゆき)さん(享年76)、母の延子(のぶこ)さん(享年75)と「家族会議をした」と説明していたことが19日、捜査関係者への取材で分かった。この日、猿之助は搬送先の病院を退院した。
猿之助がこの日、退院したことについて、元東京地検特捜部副部長・若狭勝弁護士は「本人の体調的に『これ以上、医療行為の必要はない』と判断されたということ」と指摘した。
この日は午前から自宅の現場検証、家宅捜索が行われた。その理由について若狭氏は、段四郎さんと延子さんが向精神薬中毒死した可能性があることが判明したことが大きいとみている。「自宅の中に薬物があるのか。あるとしたら、どの程度で、誰の部屋にあったのか。コップなど、摂取した痕跡も調べる必要がある」と説明した。
今後も猿之助は事情聴取を受けることが考えられるが、寝泊まりする場所については「ホテルなど、ある程度、様子を見守れる場所に移動するのでは。逮捕したわけではないので、監視することはできない」。猿之助の発見時の状況も考慮し、捜査員が中に入れない自宅よりも外部の施設を利用すると予測した。
◆厚生労働省のホームページで紹介している主な悩み相談窓口
▼いのちの電話 0570・783・556(午前10時~午後10時)、0120・783・556(午後4時~同9時、毎月10日は午前8時~翌日午前8時)
▼こころの健康相談統一ダイヤル 0570・064・556(対応の曜日・時間は都道府県により異なる)
▼よりそいホットライン 0120・279・338(24時間対応)