千葉県公立高の入試採点ミス 7月にも改善策提示 教育長「人為的ミス防止が第一の視点」

千葉県内公立高校入試の採点ミスを受けた対応で、冨塚昌子教育長は19日の記者会見で「7月ごろをめどに改善策をまとめなければならない」との見通しを示した。夏には来春入学に向けた高校の説明会などが行われるため、早めに入試制度の方向性を示す必要があると判断。改善内容は「人為的ミスの防止が第一の視点」と強調した。
県教委は弁護士や大学教授らで構成する「改善検討会議」を設置し、6月上旬~中旬ごろに改善策などをまとめた提言を受ける予定。提言を受けた後は、早急に対応する方針。
冨塚教育長は、3月に実施した各県立高へのアンケートで「不注意」や「解答用紙の様式」などが採点ミスの原因として挙げられたと説明。改善策は「アンケートを踏まえた対応が大前提になる」と述べた。
県内公立高校入試の採点を巡っては、昨年度の入試(今春入学)で計98校、933件の採点ミスが発覚した。