“左手上げる演出”が一因か…ショーで水上バイクが客席に突っ込み親子ケガの事故 運営会社の社員ら書類送検

2022年4月、愛知県蒲郡市のテーマパーク「ラグナシア」で、水上バイクが客席に突っ込み客2人がケガをした事故で2月2日、運営会社の社員ら4人が書類送検されました。 水しぶきをあげながらプールを旋回する水上バイク。しかし次の瞬間、客席に突っ込み、楽しいはずのショーが一転、大惨事となりました。
2022年4月、蒲郡市のラグナシアで開かれていたウォーターショーで起きた事故。水上バイクが客席に突っ込み、客の女性(当時37)と中学生の娘(当時13)が軽傷を負いました。
事故から10カ月が経った2月2日、警察は運営会社「ラグーナテンボス」の社員の男性(53)や、水上バイクを操縦していた男性(24)ら4人を書類送検しました。防護柵を立てるなどの安全対策を怠った、業務上過失致傷の疑いが持たれています。
なぜ事故は起きたのか。水上バイクを操縦していた男性(24)は警察の調べに対し、次のように話しているといいます。<水上バイクを操縦していた男性(24)>「ショーに慣れてきたら、炎が上がった時に左手を挙げる演出をするようになった。バランスを崩し、右手でアクセルレバーを握ってしまった」
事故の映像を見ると、水上バイクの後ろで炎が上がった瞬間、男性がハンドルから左手を離していました。ショーを盛り上げるための演出が事故につながったとみられています。
ラグナシアでは事故が起きる前の2021年12月から2022年2月にかけ、水上バイクの免許を持たない出演者がショーで操縦をしていて、警察はこれについて法人としてのラグーナテンボスと社長の男性(55)を小型船舶操縦者法違反の疑いで書類送検しました。 書類送検された5人は、いずれも容疑を認めているということです。