震度5弱以上の地震多発 ホームセンターでは防災グッズ買う人急増 家具固定の“突っ張り棒”や携帯トイレが売れている 南海トラフ巨大地震との関連は?専門家解説

5月に入って全国で大きな地震が相次いでいます。震度5弱以上が5回も発生、東海地方への影響はどうなのか? 専門家は「この機会に備えのチェックを」と呼び掛けています。
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ゴールデンウィーク中の5月5日に石川県珠洲市で起きた地震では震度6強と5強の揺れを観測。男性1人が死亡しました。
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また11日には千葉県でも震度5強、13日には鹿児島県のトカラ列島で震度5弱、22日には伊豆諸島の新島・神津島近海でも震度5弱の揺れを観測しました。
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気象庁によりますと大きな地震が起きて、しばらくたってから同じ程度の地震が発生したこともあるとして、各地で当分の間は強い揺れを伴う地震には注意するよう呼びかけています。
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気がかりは今後30年以内に70~80パーセントの確率で起こるとされる南海トラフ巨大地震への影響です。
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(DCM 21熱田店 小林由佳副店長)「家具固定用品が売れています」名古屋市熱田区のDCMでは5月5日に石川県で地震が起きた後、防災グッズを買い求める人が急増したとのことです。
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全国の店舗全体で見ると、地震発生直後の週は前の週に比べて防災グッズの売り上げが約90%増えたといいます。(DCM 21熱田店 小林由佳副店長)「特に家具転倒防止の伸縮棒が売れています」今、一番売れているのが簡単に取り付けることが可能な家具を固定する突っ張り棒。Mサイズが1738円です。
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そのほかに売れ行きを伸ばしているのが…。(DCM 21熱田店 小林由佳副店長)「携帯トイレやアルミブランケットなど、災害時に必要なものが30点入っているリュック」子どもが背負っても、その重さが苦にならない約1.8キロです。
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DCMの2021年度の調べでは地震対策を済ませていると答えた人は約56パーセントでした。防災意識は年々高まってはいるが、今一度対策の見落としはないか点検してほしいと話します。
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では、5月に頻発している地震と、南海トラフ巨大地震との関連を防災土木工学の専門家にうかがいました。(愛知工業大学 土木工学科 横田崇教授)「これらの地震が直接、南海トラフという強大で広い震源域に影響を及ぼす可能性はほとんどない」ではなぜ、5月に入って地震が頻発しているのでしょうか。
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(愛知工業大学 土木工学科 横田崇教授)「(地震活動が)活発な場所、もともと地震が起こりやすい場所、そういった所で起きた地震が、たまたま比較的近い時期に起きた」横田教授は最後に…。(愛知工業大学 土木工学科 横田崇教授)「南海トラフ巨大地震を起こすための準備は今も進められている。いつ起こるかわからない地震。すぐにでもできるのは家具固定、ベッドなど寝ている所に物が落ちてこないようにするのが大切」CBCテレビ「チャント!」 2023年5月24日放送より