男子高校生が痴漢被害に…「東京ハッテン場」と化したJR埼京線の先頭車両

<2016新宿から乗ります抜いちゃった後だけど触られたい>
<車内でファスナー下げられチンポ引っ張り出されてシコシコされたい 声出るの我慢します 亀頭弱いです>
<さっきおれの手に出してくれた昨日のお兄さん、こんどゆっくり会いたい^_^笑>
ネット上には「相手」を求めるような、こんなあからさまな書き込みがあふれている。
JR埼京線の車内で男子高校生の体を交互に触ったとして、一般社団法人労務行政研究所職員の原健(56)と、アルバイトの廿楽佳津雄両容疑者(44)が24日までに、強制わいせつの疑いで警視庁板橋署に逮捕された。
2人は2月6日午後8時半ごろ、新宿駅を出発した車内で帰宅途中の男子高校生を前後から挟むようにして立ち、男子高校生の胸を揉みしだき、パンツの中に手を突っ込んで直接、陰茎をしごいた。男子高校生は数分間にわたって男2人に無理やり体をもてあそばれ驚きと恐怖のあまり抵抗できず、なされるがままだった。
男子高校生にとってはまさに「悪夢」のような出来事だったため、本人は表沙汰にしたくなかったようだが、周囲に諭され、事件の翌日、板橋署に相談。ボロボロと涙を流しながら捜査員に状況を説明した。男子高校生は痴漢被害がトラウマになり、事件以降、埼京線に乗れなくなったという。
調べに対し、原容疑者は「埼京線で男性に体を触られたり、触ったりしたことは何度もある。2月6日については覚えていない」と話し、廿楽容疑者は「男性同士で常習的に埼京線で体を触っているので、どの件か分からない」と供述。被害は数百件に上る可能性があるという。
■「先頭車両はゲイが集まるところ」とデマ投稿
原容疑者が勤務する労務行政研究所は民間の研究機関で、調査・研究活動を通じて、企業・人事に必要不可欠な情報を発信している。原容疑者は研究所の部長職で、かつてはメディアにも登場していた。原容疑者と廿楽容疑者に面識はなく、2人は同じ「趣味」を持つ仲間だった。
ネットで「東京ハッテン場」と検索すると、「埼京線」というスレッドが立っている。スレッドには冒頭のような書き込みが多数みられる。
「同性愛者が見るサイトで、今回の事件はいわゆる現場共謀です。ネットを見て集まった連中が周りの乗客も同じ趣味の仲間という認識のもとに痴漢行為を繰り返している。逮捕された2人に面識がないことから、そういう情報をもとに連携しているのではないかとみている。被害に遭った男子高校生が痴漢集団のターゲットになっていたかどうかは、今のところ不明です」(捜査事情通)
サイトには<埼京線の先頭車両はゲイが集まるところなので、みんな同意している>というデマ投稿もあった。
何も知らずに先頭車両に乗り込み、居合わせた屈強な男たちに羽交い締めされたら、なすすべもない。
板橋署は「女性ほどではありませんが、男性の痴漢被害も少なくありません。犯人の検挙だけではなく、心のケアを含む犯罪被害者対策を行っているので被害に遭ったら、男性であっても泣き寝入りせずに警察に相談してほしい」と呼びかけている。