保護者会は紛糾…給食を4時間食べさせ園児が失禁のこども園 市が第三者委員会を設置し調査へ 三重・桑名市

三重県桑名市のこども園で、園児に給食を4時間にわたって食べさせるなど不適切な保育があった問題で、市は今週末に第三者委員会を開くと発表しました。ことし2月、桑名市にある私立・長寿認定こども園で、給食を食べ切れなかった園児に対し、保育士がおよそ4時間にわたって食べるよう指導を続け園児がトイレに行けず失禁してしまった問題。保護者が録音した音声データには、耳を疑うような言葉が記録されていました。
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この音声は、3歳の娘の様子がおかしいと感じた母親が、娘の荷物の中にボイスレコーダーを入れて録音したものです。(母親)「2月当初は、夜に保育園に行く準備をすると、自分の髪の毛を思い切り引っ張って抜く動作をしていた。保育園に行くことがストレスだったのかなと」
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娘は、保育士がNくんという男の子を投げ飛ばすところを見ていたと言います。投げ飛ばされたというNくんは、発達に遅れがありしゃべることができませんでした。そんな男の子を保育士は投げ飛ばしたり、給食を食べさせなかったりしていたというのです。Nくんの母親は怒りの言葉を口にします。
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Nくんは先月、転園しました。転園してから様子が変わったと言います。(Nくんの母親)「穏やかになったし、言葉も発するようになった。ちゃんと教育してもらっていたら話せるようになっていたと思うと悔しい」
保護者が園の関係者ら100人に行ったアンケートでは、「子どもが先生にハサミで小突かれて、痛かったし怖かったと話した」「友達がうんちをすると『汚い』『くさい』ときつい言葉で怒られているのを見て、保育園でうんちができなくなった」といった回答がありました。
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浮かび上がる数々の「不適切保育」。今月25日に行われた保護者会は紛糾しました。
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保護者に話を聞いたところ「精神的なダメージを子どもに与えているということをわかってほしい。許せない」と話しました。
この問題について30日、桑名市の伊藤徳宇市長は。(伊藤徳宇市長)「桑名市の第三者による調査委員会を立ち上げることになっている。桑名市の保育所において、二度と不適切保育が起こらないようしっかり取り組みを進めて参りたい」
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6月2日から専門家らでつくる第三者委員会を開き、再発防止策などを検討するほか、保護者へのアンケート調査を行うと発表しました。また伊藤市長は「8年ほど前から不適切保育があったという情報は聞いている」と話し今後さらに調査を進める考えを示しました。
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