2月3日、新型コロナウイルスの収束などを願い、各地で節分行事が行われました。
三条市にある本成寺。その名物となっているのが、鬼が舞い、子どもが泣く、節分会大祈願祭の『鬼踊り』です。
鬼に抱かれた赤ちゃんは健康に育つとされる鬼踊りですが、新型コロナウイルスの影響でおととしは中止となり、去年再開したものの、子どもとの触れ合いを自粛。しかし…
【鬼役】
「いっぱい泣かせたいので、ぜひ来てもらいたい」
今年は感染対策を講じて、子どもたちとの触れ合いが解禁されました。寺から招待を受けた200人が集まる中、鬼が登場し、迫力満点の舞を披露。
そして、3年ぶりに鬼が赤ちゃんをだっこ!久しぶりの泣き声が本堂に響きました。
【参加した親子】
「しっかり泣いてくれたのでよかった」
【参加した親子】
「鬼にだっこしてもらえて、たくさん泣いていたので、無事に大きく育ってほしい」
【鬼役】
「やっと子どもを抱っこできた。来年以降、もっともっと小さい子に来てもらいたい」
今年は3年ぶりに境内での鬼踊りも披露されるなど、地元の風習が人々の身近に戻ってきました。
【本成寺 鈴木顕正 執事長】
「世の中不安定なことがあるが、すべて試練と受け止めて、立ち上がって向かっていく。それで乗り越えていけるのでは」
鬼の思いがつないだ節分の伝統。訪れた人は厄除けの願いとともに、笑顔をみせていました。