台風と前線 長野県や静岡県など過去の記録を上回る大雨の恐れ …の画像はこちら >>
日本気象協会の予想によると、2日(金)は長野県南部と静岡県西部で過去の記録を上回る大雨となり、甚大な災害が発生する恐れが高まっています。大雨災害に警戒が必要です。
記録的な大雨の恐れ
上の画像は、2日(金)に予想される最大の24時間降水量(左)と、その地域で過去最も多く降った雨量との比較(右・既往最大比)です。日本気象協会の予想では、2日(金)は長野県南部や静岡県西部で200~400㎜前後の雨が降り、過去最大の雨量を上回る大雨が予想されます。既往最大比が100%前後に達すると甚大な被害の発生する可能性が高まり、150%を超えてくると人的被害の発生確率が急増するという研究成果があります。大量の水蒸気が西日本や東日本付近に帯状に流れ込み、いわゆる「大気の川」となることで、甚大な災害の発生する恐れが高まっています。
梅雨前線の活動が活発化 2日(金)が雨のピーク
1日(木)は梅雨前線が西日本から北上し、3日(土)にかけて西日本から東日本に停滞する予想です。前線に向かって、台風からの非常に暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発となるでしょう。1日(木)は九州から近畿で雨や雷雨となり、夕方以降は所々で激しい雨が降りそうです。東海や関東甲信、北陸も夜は次第に雨が降るでしょう。2日(金)が大雨のピークとなる予想です。九州から関東甲信、北陸にかけて広く活発な雨雲や雷雲がかかり続け、局地的に非常に激しい雨が降るでしょう。3(土)も東海や関東甲信など太平洋側を中心に雨が続き、さらに雨量が増える見込みです。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要です。
大雨の備え
大雨が予想される場合に、あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。① 避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。② 非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。③ 側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。